「鎌倉殿の13人」がついに最終回を迎えました。

1週間に1回の楽しみがなくなって、寂しいです。


録画や再放送を観られる予定の方もいらっしゃると思うので、ネタバレしないように気を付けますが、これから観られる方はこのあたりで(*^ー^)ノ♪




さて、私が大河ドラマを楽しみに観るようになったのは、まさに鎌倉時代がテーマの「草燃える」からでした。私の中では不動のベスト3に入る作品です。


大河では、それからも「平清盛」や「義経」があったけど、ここまで「草燃える」とぴったり時代と登場人物が同じ作品はなかったので、あの事件やこの出来事がどのように解釈されて描かれるのか、あの人物は誰が演じるのか、ということも始まる前から、とても楽しみでした。

 

      

他にもたくさんの魅力的な役者さんがいらっしゃったけど、主要人物を比較してみるだけで、面白いです。

北条義時を演じた松平健さんが、今回は平清盛を演じていたのも印象的でした。

「草燃える」は、女性作家による政子という女性を主人公にした作品だったので、情に訴える部分があって、少女だった私も面白く観ることができたのかと思います。

「鎌倉殿の13人」は、コミカルなシーンや癒しのシーンを挟みながらも、回を追うごとに非情な展開が増えて、見終わった後、呆然とするようなことも多くありました。
三谷幸喜さんは、よくもここまで、筆を緩めず書ききったと思います。
登場人物一人ずつの思いが、胸をえぐるようでした。

小栗旬さんの北条義時は、伊豆の素朴で人の良い青年が、非情な権力者に変貌していくことが、本当にいつの間にか気づいたらという感じで、すごい俳優さんだと思いました。

小池栄子さんは、今までの感情的な政子とは違って、あの大きな目に涙をぐっと抑え込む姿に、たくさんの辛い別れの中生きて行かなければならなかった政子という女性の心情が痛いほど伝わってきました。

彌十郎さんの時政パパも、すごい良い味を出していました。
北条ファミリーは、頼朝を婿にすることがなければ、家族仲良くほのぼのと過ごしていけたのかもしれないと思わせられるような人物を演じていました。

菅田将暉さんは、悲劇の義経のイメージをみごとに覆して、天才軍事家としての破天荒さが、本当の義経は、こんな人物だったのかもしれないと思わせてくれました。

頼朝の大泉洋さんは、軽妙さと非情さが入り交じっていましたが、小池栄子さんとのシーンはとてもコミカルで、前半の楽しみの一つでした。

三浦義村の山本耕史さんは、最後まで読めないキャラクターでした。
すごい筋肉美を時々見せてくれたのも、驚きでした。

最終回は、来年の主人公家康の登場から始まるのは、面白い演出でした。

義時の最期は、三谷さんのオリジナルが斬新でありながら、それでも妙に納得させられるものでした。

一年間、楽しませていただきました。