『毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文書術』読みました。
著者は、「毎日ことば」のコラムやTwitter の解説を書かれている岩佐義樹さんです。
完全に勘違いしていたこと、知ってはいても間違いがちなことを、詳しく解説していてくださっていて勉強になりました。
難しく感じたのは、間違いではないけれど伝わりにくかったり、誤読される可能性があったりする文章についてでした。
わかりやすくするために、できるだけ文を短く区切ることを心がけたいと思います。
私はこのブログでは、内容によって文体を変えています。
日常のことを書く時には、話言葉でシンプルな表現となるようにしています。
その際に、いつも迷うのは語尾処理の仕方です。「形容詞+です」は不自然に感じつつ、あえて使うことがあります。
しかし、本書の「稚拙な感じがします」との指摘を読んで、もう少し「表現を工夫」しようと思いました。
「新語・俗語・俗用」をどのように採用するかは、辞典によってかなり異なっているようです。学生時代、語彙を調べる時には複数の辞典にあたるよう教わったことを懐かしく思い出しました。
興味深く感じたのは、「誤用ではないか」と新聞社に問い合わせる読者の存在でした。
新聞記事を読む時に、使われている言葉について細かく注視することはあまりありません。
こういう問い合わせについて、丁寧に解説して回答していることにも感心しました。
「校閲」という仕事の奥深さ、改めて言葉の使い方の難しさを考えさせられました。
