『紅霞後宮物語』第十四幕ついに完結です。まず登場人物の多くがすでに故人となっていることに寂しさを感じます。小玉や文林の老いや衰えも、容赦なく生々しく描かれます。もともと30代のヒロインという珍しい設定で始まったライトノベルでしたが、ここまで描き切るとは思っていなかったので、驚きました。帯の「堂々完結」という文字が似合わない寂しさを強く感じる巻でした。