心が辛い時、何に救いを求めるかと言うと、私の場合はやはり読書になります。

まるでバイブルのようにいつも読んでいる本もあるけど、今回は前向きな言葉はあまり読みたくなくて、「そのままでいいんだよ」と言って欲しくて、ふと思い出して借りて来ました。


『相田みつを美術館公式ガイドブック「みつを」』相田みつを美術館 編


『にんげんだもの』に代表される相田みつをさんの詩は、いくつか知っていたけど、ご本人については何も知らなかったことに、今さらながら気づきました。

私の中では、詩人という認識だったけど、書道家として個展を開かれていた方だったのですね。
図書館で、最初「詩」の棚を探していたら見つからなくて、検索したら「書道」の棚にありました。
文体が若々しいので、初めて知った頃、同世代の方だとばかりか思っていたので、まさか大正生まれの故人だとは思ってもみませんでした。

人間の弱さ、生きて行く辛さを認めているから、すっと心に染みてくるのだと思います。
同じ詩でも、読む人がその時にいる状況によって、癒されたり、励まされたり、変わるのだと思います。

美術館では実際の作品の前で、静かに涙を流している方も多いそうです。
印刷ではわからない響く力が作品にはあるのだと思います。
東京駅のすぐ前にある美術館で、何度も訪れる機会があったのに、素通りしてしまっていたことが悔やまれます。
また、いつか行ってみたいです。