東京シティ・バレエ団によるウヴェ・ショルツの「Air!」
ショルツの作品を観るのは初めてだったのですが、音楽と一体化した振り付けが魅力ということで、とても楽しみでした。
レオタードとタイツ姿の男女が6組
どんどんフォーメーションが変わるのに、入り組んだ感じはなくて、いつもスッキリと決まっていて、万華鏡を見ているようでした。
女性の後ろにぴったりと男性ダンサーが寄り添った時、まるで一人の人の縁取りのようになっているのがすごいと思いました。
場面が変わって、二組のパ・ド・ドゥ
同じ振りから、異なる振りに変わり、それぞれが違う振りを踊っているのに、不思議な一体感があって、二組の振りが時間差で交差するところなど、ふと錯覚を起こしそうになります。
クラシックのパの美しさに見惚れていると、いつの間にか現代的な振り付けにと、自然に変化していきます。
ラストは、また美しいクラシックのポーズ。
第3部以降は、明るくて爽やかで、音符と遊んでいるかのようでした。
ウヴェ・ショルツについては興味を持ったので、観終わった後少し調べてみました。
バランシンが「シンフォニック・バレエの創始者」と言われているのに対し、ショルツは「シンフォニック・バレエの鬼才」と呼ばれているそうです。
この「Air !」は、23歳の時の作品だとか!
他の作品も調べたら、どろどろした刺激作「春の祭典」も創られているようで、初ショルツがそれでなくて良かったと思いました。
惜しいことにわずか45歳で亡くなられていました。