ようやく録画しておいた「バレエの饗宴」を観始めました。

いつでも観られると思うと、いつの間にか時間が経ってしまういつものパターンです。



最初の演目は、新国立劇場バレエ団の「パキータ」


華やかで気分が浮き立つ演目です。

赤色の衣装のコールドの鮮やかに目を奪われ、いろいろなタイプのヴァリエーションがどんどん登場するので、見所満載です。


木村優理さんは、「コッペリア」で初めて観たのですが、可愛くて華があって魅力的です。


コールド、パドトロワ、ヴァリエーション、パドドゥが、畳みかけるようにつながって行き、赤色のコールドの中に白色の衣装が映えるフィナーレの豪華さに楽しませていただきました。



牧阿佐美バレヱ団は、「アルルの女」


軽妙洒脱で小粋な作品が魅力なローラン・プティなのに、こんな重い作品もあるのだと意外でした。

女性コールドの衣装が可愛くないし、プティ作品らしいコケティッシュさもなく、雰囲気が陰気で、プティなのに~と、最初がっかり気分で観ていたら、どんどん振り付けが面白くなって来て惹き込まれて行きました。

主役2人の後ろから女性の顔だけがたくさんのぞくシーンは、おどろおどろしくてゾクゾクしました。

フレデリを演じた水井駿介さんが、すごく良かったです。

ヴィヴェットの悲しむ姿を見ても心を動かさないのは、無情なのではなくて、彼の中にはアルルの女の幻影がずっと見え続けているんだということが、虚空を見つめる視線から伝わって来ました。

これは全編があるなら、また観てみたいと思いました。

(友人から、これが全編だと教えてもらいました。)