自分の感受性くらいふと思い出して、茨木のり子さんの詩集を開いてみた。「自分の感受性くらい」の詩の中に「○○のせいにするな」という言葉が繰り返される。今の時代だからこそ、噛み締めたい。茨木のり子さんと言えば、一番有名なのは「わたしが一番きれいだったとき」かと思う。「きれいな眼差しだけを残し」て発っていった男たちが悲しい。原因や分析なんて聞きたくない。奪われる命、夢が悲しい。それだけだ。