『ジゼル』の続編『眠れる美女』を読みました。
最初に思ったのが、「眠れる森の美女」ではないんだということ。
何か意図があるのかと思ったけど、あえて変えるほどの深い意味は読み取れませんでした。
『ジゼル』の時、面白かったディスカッションが今回もあったけど、斬新さがなくて物足りなかったです。
前作の時、著者はバレエを習ったことがない人であろうと推測していたけど、観賞好きの人だとは思っていました。
ところが、本作ではその熱量もあまり感じなくて、残念でした。
経営改善に出向して来た銀行員の存在は面白かったので、中盤存在感がなくなったのはもったいなかったように思います。
バレエをテーマとしたミステリーというところでしょうか。
後味は悪くないので、軽く読むのには楽しめるタイプの小説だと思います。
