ノイマイヤーの「人魚姫」を観ています。

Amazonのレンタルにありました!




波の音が聞こえ始め、船のデッキにシルクハットに燕尾服姿の一人の悲しげな詩人が映し出されます。
そこにウェディング姿の花嫁と赤いドレスの友人達が華やかに登場し、すぐに白い軍服姿の花婿が燕尾服の友人達に祝福されながら現れます。

詩人もまた招待客の一人でしょうか。
詩人に気づいた花婿は握手の手を差し出します。
握手から離れつつある手をさらに強く引き寄せる詩人の想いに花婿は何も気づかず握り返し、戯れにアッパーカットやパンチの仕草をした後、花嫁とともに去って行きます。
詩人のすがりつくような表情が胸を打ちます。
後に残された詩人は海へと身を投げます。


アンデルセンの「人魚姫」は、親友エドヴァード・コリンへの失恋により創られたと言われてます。
人魚姫にアンデルセン、人間の王子にエドヴァードが投影されているそうです。

ノイマイヤー作品はこの逸話を踏まえているようです。
詩人がアンデルセン、花婿はエドヴァードですね。

舞台は海の底へと移ります。