秘すれば花なり
秘せずは花なるべからず
私が「能」に最初に興味を持ったのは、大学の学長様の講義で、世阿弥のこの言葉を教わった時です。
20歳の私が、深い意味を本当に理解したとは言えないけれど
ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない。
サン=テグジュペリの「星の王子様」のこの言葉とどこか通ずるものがあって、強く心に残っています。
能は、「美学概論」という外部からの客員教授の講義で学びました。
今思うと、大学の先生なんて、その分野における究極のオタク(⬅️もちろん、誉め言葉です)だから、もっと興味をもって、講義に取り組めば良かったと思います(^^ゞ
でも、私の心に種を蒔いてくださったのだから、教育の意義は果たしていますね。
さて、能を題材にした漫画は、木原敏江さんの「夢の碑」シリーズの『渕となりぬ』などがありますが、
現在の能楽界を描いた成田美名子さんの『花よりも花の如く』も、現在連載中です。
能の演目や衣装や面のことなど、よく研究されていて、とても興味深く読めます(*^^*)
