キーロフ・バレエの「ジゼル」(1983年収録)を観ました。




1983年頃というと、森下洋子さん主演の松山バレエ団の公演は毎年観ていたけど、海外バレエ団の公演は観たことがありませんでした。

マリインスキーは、一番好きなバレエ団なので、そのイメージで観始めたのですが、受ける印象が全く違いました。

バレリーナがみんな大人の女性という感じです。
現在のマリインスキーのバレリーナは、みんな顔が小さくて、すごく細くて、バレエに必要な筋肉以外は何もないように見えます。
キーロフのバレリーナたちも細いけど、肩からデコルテにかけてのラインが女性らしく、たおやかな印象を受けました。

第一幕で、ジゼル役のガリーナ・メゼンツェワが出て来た瞬間、あまりにも可憐なジゼルのイメージと違っていて、驚きました。
どちらかと言えば、ミルタを演じたら似合うのではないかと思うような貫禄があるバレリーナでした。

クライマックスは、本当の涙をたくさん流されていて、激しさはないけれど、舞台上の友人になった気持ちで、ハラハラと観ていました。
髪の毛はそのままで、解かないジゼルは初めてでした。

ペザントの2人は可愛らしい雰囲気でした。
お馴染みのヴァリエーションが出て来たのも嬉しかったです。

第一幕の感想は、「ジゼル」といえば思い浮かぶとおりの正統派という感じでした。

第二幕は、白のバレエ。
マリインスキーの白鳥が美しいので、とても楽しみです。