バレエ「椿姫」は、アレクサンドル・デュマ・フィス原作の小説に、ノイマイヤーが振付けた作品です。

デュマ・フィスは、私にとっては「小デュマ」の呼び方が馴染み深いです。
「三銃士」などを書いた作家「大デュマ」の息子です。

小説「椿姫」は、中学校の図書館で借りて読みました。
当時、「戦争と平和」や「初恋」などの文学作品を一通り読んでいたけど、あまり面白いとは思えませんでした。
同じ頃読んだ小説では、マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」に夢中になりました。 

その後、竹宮恵子さんの「風と木の詩」で、セルジュの両親の恋愛を読んで、椿姫だ!と思い、そこで初めて興味を持って、椿姫のモデルとなったマリー・デュプレシの話などを読みました。

裏社交界の花ではあっても、パトロンによって生活を支えられている身です。
パトロンも、自分の愛人が美しく、他の男性たちに憧れられる存在であることはステータスになっていても、本気の恋愛は許されるわけではありません。

華やかであっても、いつ堕ちるかわからない身である自分を、同じ高級娼婦であったマノンと重ね合わせて行くマルグリットの心情をどう表現していくのか、とても楽しみです。