有川ひろさんの「イマジン?」を読みました。
著者名を「浩」から「ひろ」に変えられたんですね。
「図書館戦争」を読んでファンになって、旧作を全部読んで、それから新作も出るたびに読んでいました。
この1年は、いろいろ慌ただしかったので、久々に読む有川作品です。
この方の小説は、読後感がいいです。
成長物語が多いので、主人公が一生懸命なのがいいし、それを取り巻く人達が温かいです。
ここから本作の内容に少し触れます。
ご注意ください!
この作品で興味深かったのは、原作物の映像化についての原作者の視点でした。
原作である小説や漫画への拘りは、著者が一番だと思いますが、原作ファンである読者も、映像化への大きな期待をしているので、キャスト選びやストーリー構成が自分のイメージと違うと残念な気持ちになったりします。
だけど、映像から入ってファンになる人もいること。
作る人の気持ち、役に取り組むキャストの気持ち。
原作ファンであることを盾に取らないで欲しいという作中の原作者の言葉が、たくさんの小説が映像化されている著者自身の思いなのだろうと思いました。
有川ひろさんの小説は、いつも読むたびに、一つの出来事にもいろいろな視点があることに、改めて気づかせてもらえます。
