先月の私は、完全にスランプに陥っていました (_ _。)


これまでできていたことができない。

振りがぽっかり頭から抜け落ちる。

音が取れない。

挙句の果てには、あろうことかバーレッスンの途中で、棒立ちになってしまう事態まで・・・


どうしてこんことになってしまったのか?

先々月まではごくごく普通にレッスンできていたのに

原因はわからず

しっかりしよう! 集中しよう!

と思えば思うほど、ますますできないループに入り、もがき苦しんでいました。


そもそも「スランプ」などいうものは、

一流のスポーツ選手や突然ひらめきが訪れなくなった作家などに起きるものという認識だったので

平々凡々に生きている私に訪れるとは思ってもみませんでした。


バレエを始めて、4年半になりますが

最初は音楽に合わせて身体を動かすだけで楽しく

バレエ教室に入会してからは、

ゆっくりだけど確実に成長していく自分が感じられて嬉しくて仕方ありませんでした。


ところが、その歯車がある日コトンとはずれてしまったのです。

レッスンにしばらく行けなかったとか

精神的に変化があったとか

そういう要因もいっさいなく、バレエを始めてから、初めて辛いと思いました。


そして、

今度は前触れもなく、ある日突然元の状態に戻りました。

何事もなかったかのように、2ヵ月前の状態で

いえ、自分では2ヵ月前より音が取れたり、身体が自由に動いたりするようになっているのを感じます。


どうして戻ることができたのかというと、これまたよくわからないのですが・・・


先月は日頃は参加することのないたくさんのレッスンに参加したので

いろいろな方とご一緒させていただき、レッスン後にお話しすることができました。

始めたばかりの方、半年目の方、2年を過ぎた方など

その方たちが現在、難しいとかできないとか感じていることは、すべて私がかつて通ってきた道でした。

バレエは、一足飛びに上達するわけではない

毎日の努力の積み重ねの上にある

ことに改めて気づきました。


そして、私がすでに「長く通っている人」のポジションで見られていることを今更ながら知りました。

頼る立場から頼られる立場になっていることに気づいた時から

レッスン中に、一人だけの自分ができたような気がします。

上手く表現できないのですが、頭の中がシンとした状態です。


これからも果てしなく続いていくバレエ山脈の小さな峠をようやく一つだけ越えたかなと思っています。