映画を観に行ったの。

楽しみにしてた作品。

照明が暗くなる。

始まる。

でも30分後。

「つまらない。」

そう言って、
席を立った人がいた。

隣の人が聞く。

「え、最後まで観ないの?」

するとその人は言う。

「もう分かるから。」

……。

本当に?

まだ主人公の秘密も。

伏線も。

結末も。

何も始まってないのに。

ここで話変わるんだけど。

恋愛でも、
似たことがあるの。

返信が遅い。

「あ、もう冷めた。」

今日はそっけない。

「もう終わりだ。」

会えなかった。

「私のこと好きじゃない。」

たった一場面だけ見て。

物語全部を、
決めてしまう。

もちろん。

その不安、
分かる。

恋愛って。

相手の気持ちが見えないから。

だから。

一つの出来事が、
すごく大きく見える。

でもね。

女神は。

"一場面"

だけで、
結末を決めない。

返信が遅かった。

それは事実。

でも。

「嫌われた」

は、
まだ事実じゃない。

会えなかった。

それも事実。

でも。

「もう終わり」

は、
あなたの想像かもしれない。

恋愛で苦しくなる女ほど。

事実と。

想像が。

混ざる。

そして。

想像に、
心を支配される。

だから今日は。

何か起きたら。

一つだけ、
自分に聞いてみて。

「それって事実?」

それとも。

「私が作ったストーリー?」

って。

その違いが分かるだけで。

恋愛は、
少しだけ静かになる。

──Lily

P.S.

ちなみに。

不安な時って、

人は一番悪い結末を、
勝手に作ってしまう。

前に、
そんな思い込みを静かにほどいてくれたメールがあるの。

これは、
私が書いたものじゃない。

でも、

「返信ひとつで、一日中苦しくなる。」

そんな女には、
きっと必要な話。

ここに置いておくね。