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久しぶりに美術館へ出かけました

3月初めに107歳の天寿を全うされた篠田桃紅さんの個展
ご存命なら、3月のお誕生日で108歳になって開催日を迎えるところだったそう
何年か前にテレビでお見かけしてから、凛としてカッコいい姿に憧れ、著書を読んだりしていましたが、これまで個展を鑑賞する機会はありませんでした
地元横浜で個展があるのを知ったのも訃報とともにでした

入場すると入り口で、案内のプリントと作品リストをいただけます。
もし行かれる方はこの案内をよく読んでから鑑賞することをオススメします

で、何が目からウロコだったのかというと、この個展には 美術館でよく目にする作品の横などに掛けてあるタイトルや説明が書かれたものが無いのです作品リストには書かれています
それも桃紅さんご本人のお考えだそうで、タイトルや説明があると「鑑賞する方の想像を狭めてしまうから」
なるほど…と思って鑑賞し始めると、これがとっても新鮮でした

たしかにあらゆる美術展ではタイトルや説明を読んで、先入観を持って作者の意図を感じ取ろうとすることが多いですもちろんそれはそれで必要なこともあると思います
が、作品名の表示がないと 本当に「自分の感じるまま」なのです
たとえばもし「山」というタイトルが付いていたら、それはもう山にしか見えないけど、見方によっては船の舳先にも見える、
感じ方が見る側に委ねられている、ほんっとに自由

これが「何」というのは必要ない
これでいいんだなぁ〜説明なんていらないんだぁ 感動しました



墨だけで描かれる 書のようでもあり画のようでもあり の作品たち
人のいないところでちょっぴりマスクをズラしたら、墨の香りも感じられたような…←気のせいかもしれないけど
著書から引用された言葉たちも心に響くものが多く、スマホのメモに記録しながら鑑賞しました
107年という年月を生きると、どんな景色が見えるんだろうワタシは今ちょうど半分くらい
その一端をほんの少しでも感じ取ることができたかな…
篠田桃紅さん、マヤ暦でみるとKIN204
黄色い種・黄色い戦士・音9
書、画、墨、自分がドキドキワクワクするものを探究し、柔軟な心で表現し、さまざまなチャレンジをされ、ご長寿、生涯現役を貫いた姿にますます感銘を受けています

同じ紋章を持っているのも嬉しいシンクロ

芸術鑑賞は 何かあるとすぐ不要不急のカテゴリーに入れてしまわれがち…事態によっては不急は仕方なくても…私の場合 不要には絶対にならないなぁ、と思うこの頃です

雑多な日常からちょっぴり離れて、心のリトリート
栄養補給ができました


5月9日まで開催されてます

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日々是好日

生きとし生けるものが幸せでありますように

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sound & color 沐音
永田 有子