注文していた抗原キットが
届いたのだが…

ガクの職場のバイトの子などなど
複数人のコロナ陽性者が出た為、
抗原キットでなく発熱外来に
行ってPCRを受けるよう
お達しがあったそうだ

せっかく、注文したのにね…

何事もない事を祈る‼︎




短大を僅か数ヶ月で辞めたり
ヘンなバンドマンにお金を
貢がされたり、Hの相性が
抜群にいいシゲと距離を置くように
なったりと、僅か半年で
目まぐるしく時は流れた

美容師の専門学校に進んだ
Sは課題が多かったり、
多忙なようであまり連絡を
取らなくなった

中途採用で入った会社は
ナカナカお堅い会社で私のような
いかにも遊びまくってマッセ!
って人はいなかった

なので、仕事が終わるとすぐに
Tちゃんの働いているdiscoに
入り浸っていた

Tちゃんは、店長と付き合って
いたので、私は毎日毎日、
「おはようございます!」と言って
顔パスで入店していた

ん〜、夕飯食べてカクテル飲んで
帰るという…メシ屋的存在⁉︎

無料でご飯を食べて帰宅すると
いう生活を送る

毎日のように通っていれば
そのうち黒服達とも仲良くなり
またまた大学生のバーテンダーと
仲良くなった

王子と呼んでいたその大学生は
私のほんの少しだけ通ってた
短大の大学の方に通っていた

ソレなので、仲良くなるのに
あまり時間はかからなかった

サークルの話でを色々として
私の僻み根性で、短大生は下に
見られている気がした話など
他愛無い話で盛り上がった

やっぱり地方のお金持ちの
ボンボンらしく大学の近くの
マンションに暮らしていた

その当時で家賃15万円の
高級マンションだ

大学生の息子をそんなマンションに
住まわす親って何してる人
なのだろうか?

discoのバイトはお小遣い稼ぎと
モテるんじゃないかという
下心丸出しだった気がする

そんな王子は当然のことながら
高校生くらいの小娘たちの
アイドルだった

でも、小心者なのか
「未成年は眼中ないから!」
と、絶対に手をださなかった

前にバイトしていたところで
高校生の親に踏み込まれて
痛い目に遭ったらしいのだ

そんな王子ー
バイト中にガラスのボールを
足に落として足の甲を縫う
ケガをした

その時にたまたま居合わせた
私が夜間救急についていく事に

その日はタクシーで王子を
マンションまで送り届けた

そのまま帰るつもりだったけど
「お願いだから、今夜は看病して」
と、言われて王子のマンションに
泊まる事になった

案の定、夜中に麻酔が切れて
「痛すぎる…薬取って…死ぬ…」
とか「寝るまで手、握ってて」

そんな7針縫った程度じゃ
死ぬはずもなく、薬を飲むと
朝まで静かに寝てくれた

いつもシュッとしていてクールな
王子の意外な一面を見た

私は始発で家に戻り、大急ぎで
シャワーを浴びて着替えて
出勤した

仕事が終わるとまた、王子の
マンションに寄って、夕飯を
作り、彼女のような生活を送る

別に彼女ではないんだけど…

2.3日は痛みもあり、大人しく
ベッドの上だったのだが、痛みが
引いてくると自然とそんな
雰囲気になっていくわけで、
自然の流れだった

抜糸が済み、王子は今までどおり
大学にもバイトにも戻った

私も仕事が終わると久しぶりに
Tちゃんの待つdiscoへ

Tちゃんの楽なところはSと同じで
女独特の干渉しすぎないところ

コッチから話すまで余計な事は
聞いてこない

ソレなので王子との事を
根掘り葉掘り聞いてくる事も
なかった