ひとつ書き忘れていた話が

あったので


話が前後しますが

書いてみました


コレは高校1年生の時の

おはなし…



私は地元の友達というやつが

ほぼいないに等しい


キチンとした友達付き合いを

していなかったのかなぁ


女独特なんだけど、中学卒業の

時期に仲の良かったグループと

トラブってそのまま別れて

しまったからだ


ソレなので付き合いがないのだ


家がホントに近くて幼稚園から

中学まで一緒だった幼馴染と

呼べるのは男の子だけだった


コイツのせいでトラブったと

言っても過言ではないのだが…


コレは高校1年の夏前にあった話



学校の帰りだったかバイトの

帰りにたまたまその幼馴染のタクと

会って、ソレからチョイチョイ

電話がくるようになった


ある日

「…オマエ料理作れない⁉︎」

「作れるけど、何⁉︎」

「今、ヒマ?ウチ来て作って

 くんね?材料費出すし…」

「別にヒマだけど、何作るの?」

「何でもイイけど5人分作って‼︎」


電話を切ってナンセ徒歩1分圏内に

住んでいたそいつのマンションへ

行ってみるとオトコ5人が

ひしめき合っていた


その中には中3の時に同じクラスで

仲の良かったシゲもいた


さて、オトコ5人が何をして

いたかというと麻雀


「出前とった方が早くない?」

「別にイイじゃん!材料費出すから」

「大体、何を作れというの⁉︎」

「ん〜〜〜牛丼⁉︎」

「吉牛行きなよ‼︎」

こんなやり取りをしながら、結局

作らされた


ココの家は中学の頃から両親とも

忙しくて(色々な意味で)

ほぼ幼馴染のタクが1人で

暮らしていた


平たく言えば中学の頃から、ココの

家は溜まり場なのだ


1人でいるのを知っていた母が

よく夕飯に誘ってウチでちゃっかり

ご飯を食べて帰っていた


仲良しのグループの1人がタクを

好きだったのだが、私の家から

出て来たのを見られたのだ


まあ、ソレが仲良しグループから

ハブられた原因なのだが…


今回、タクが私を誘ったのには

訳があるようだった


ソレから何度か呼ばれては

パシらされたりして、雀荘タクの

常連たちと顔馴染みになった


その中にいたのがトモくん


どういう訳か地方の高校を中退して

コッチに住んでいるお兄ちゃんと

2人で暮らしていた


歳は1才上だけど、今、通っている

定時制高校では同じ学年の

1年生らしい


シゲの同級生だった


この人、見た目がヤンキーで私の

好みではない


このころの私のお好みは

サラサラヘアの爽やか系だった


でも、話してみると初めは硬派で

怖い感じだったが、とてもシャイで

イイ人だったのだ


硬派ゆえなのか、田舎のヤンキー感

抜けきれてないトモくんは

女の子と付き合った事がなかった


ソレなので

「OCCOと付き合うにはどうしたら

 イイのか教えてくれない?」

え?コレって告白なんですか?


あまりにも衝撃的すぎて

「あ〜…」

次の言葉が出てこなかった


その髪型と服装どうにか

なりません?とは、言えないよね…


この場は笑って誤魔化して、

シゲに即、相談してみた


すると、

「かわいそうじゃん!アイツの

 純情な恋心を弄ぶなよ!」


そんな事、言われても困るよね


次に会った時に正直に言おう


クルクルパーマにニュートラと

いわれる服装のヤンキーは

ちょっとムリかも…


だってサーファー(オカ)の私とじゃ

どう考えてもヘンだよね⁉︎


翌週もタクに呼ばれてタクの家へ


今日はトモくんは来ていなかった

そして、その翌週も…


来なきゃ来ないで気になるなぁ…