今年の年末もウタは

彼女と山形の友達の家へ

行く予定らしい


けど、今年は雪が深いって

言ってるし、新幹線止まってるのに

大丈夫なのか心配🫤


元日は弟のところで新年会だけど

帰ってこれるのかしら?


しかし、雪道の運転、私は

好きだったよなぁ




久しぶりの夜遊びで1年ぶりに

会った蘭丸くん


その蘭丸くんから出てきた

意外な人の名前…


「OCCOさ、アソコのヘルプで

 立ってるなら、◯◯ってヤツ

 知ってる?」

◯◯はダイちゃんの苗字だ


「知ってるけど、どうしたの?」

「アイツもこの仕事に一枚噛んで

 るんだけど、代金持ち逃げ

 してんだわ。友達の家、転々と

 してるから捕まらなくてさぁ」

よりによってって感じだわね


店に取り立てに行けば済む話

なんだろうけど、店に迷惑を

かけてしまうので、ソレは避けて

いるって話だった


に、しても仕事終わりに

捕まえる事も出来るのでは?って

少し思ったりもした


一番関わっちゃイカン案件だよね

めんどくせぇわ!


私の中では

ダイちゃん<蘭丸くん

の構図は出来上がっていた


「最近、ウチに来るよ!ナゼか」

「OCCO、悪い事は言わないから

 あんなのはやめときな!」

「別に付き合ってないし、どうでも

 イイんだけど」

「じゃあ、OCCOの所に来そうな

 日ってわかる?」

「ココ最近、断り続けてるから

 コレから先、どうなるか

 わかんないけど、今の店の

 ヘルプも今週末で終わるから

 最終日あたりに来るんじゃない?」

「ていうか、今、どこに住んでんの?」

「××駅。最終日にウチ来る?」

「大丈夫?」

「蘭丸くんたちに渡したら、友達の

 家に私は逃げるから💨じゃないと

 怖いじゃん」

「そうだね。ヘンな事に巻き込んで

 ゴメンね。しかし、マジで

 あんなクズはヤメとけよ‼︎

 あと、家の中のもの盗まれて

 ないか、よく見ないとダメだから」

「まさか〜、ソレじゃドロボー

 じゃない⁉︎」

「アイツの事、しばらく泊めてた

 先輩ってヤツの家から結構、

 なくなってるものあるんだって」

「・・・」

言葉を失うとはこの事だ


蘭丸くんが別れ際に自宅の

電話番号と、あの頃のバカでかくて

全く便利でないキャリーフォン(?)

の番号を教えてくれた


私も自分の電話番号を教えて

この日は家に帰った


そして家に戻って初めに

やった事…


蘭丸くんから言われた通り

金目のモノのチェック


リョウちゃんと付き合っていた時

肌身は離さずつけていたCartierの

三連リングも母から貰った見た目

よりもベラボーに高い真珠の指輪と

ネックレスとピアスもあった


ただ…昔、買ったクロムハーツの

ネックレスのひとつが見当たらない


でも、引っ越してから見て

いないモノなのでダイちゃんから

盗られたとも言い切れず、唸る


問いただした時点で私の家に

来なくなるよね…


蘭丸くんの手前、どうするべきか

悩んでみたものの、答えが出ない