『うつと気分障害』 | リリカルうつろぐ。

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双極性障害の移ろいゆく心を語るブログです。
ただの雑談もあります。

「うつと気分障害」というタイトルの本を読みました。

 

 

ひとつ前の記事で、フライングして引用してしまったけど、本日読了したので、レビューを改めて書きます。

 

 

この本のタイトルには、双極性障害の文字が全く記載されていないけれど、気分障害のなかに双極性障害が含まれて記載されていたよ。うつ病と双極性障害の記載の割合は、5:5ぐらいかな。

 

 

 

感想。読みやすかったです。

 

 

この著者の先生は、パーソナリティ障害と発達障害の本を沢山出版されているそうで、一般向きの本の書き方がわかってらっしゃると思った。褒める部分が違うような気もするけど、伝わらない書き方で本を出版しても仕方ないからね、『伝わる』という部分は重要。

 

 

そして「うつ病」というタイトルの本に、双極性障害を盛り込んだ所がいいと思った。

 

うつ病で治療中だけど実は双極性障害という方の、気づきのキッカケになるかもしれないし、双極性障害を多くの人に知ってもらうのに、いい戦術だと思った。

 

「双極性障害」というタイトルの本を、うつ病の人は買わないからね。

 

 

うつ病は、ありふれた疾患だという認識はあると思うけど、双極性障害はまだまだ知名度が低いので。もっと多くの人に知ってもらい、双極性障害と診断されて適切な治療を受けられる人を増やしたいと、私は思うんだ。

 

 

私も、うつ病で何年治療してきたんだよって感じだし。

双極性障害の治療を始めて、ようやく「薬が効く」ということを実感出来たから、同様に困っている人を少しでも減らしたいんだよね。

 

 

でも、この本に出てくるⅡ型の軽躁状態は、割と典型的な軽躁で、もっとわかりづらい軽躁も含めた方がいいと思った。そうしなければ、本当は気分安定薬で良くなる患者さんが、まだまだ抗うつ薬で治療され、軽症とみなされつつ長引くという状況に陥ってしまうから。

 

 

ま、でもそれは精神科医の仕事であって、私が心配するようなことではないのだけどね。

 

 

この本は、ひとつ前の記事で紹介したような、豆知識も沢山記載されていて、色々と参考になりました。

 

 

レビューはここまで。

 

 

 

熊しっぽ熊からだ熊からだ熊からだ熊あたま

 

 

 

さて、このブログの読書のテーマで紹介した通り、私は双極性障害の本を何冊か読んできたのね。

 

私なりに双極性障害、特にⅡ型のイメージが掴めてきたので、これからは自分の経験も踏まえ、この蓄積した双極性Ⅱ型のイメージを少しづつシェアしていきたいなと思っているの。

 

レビューでも書いたけど、まだまだ世の中には双極性Ⅱ型だけれど、違う病名で治療されている方も大勢いるわけで。

 

そういった方に届くかどうかわからないけど、とりあえず発信してみたいんだ。

 

まぁ、そのあたりに転がっているWEBの情報と違いがないかもしれないけど(笑)自己満足の世界だと思う。それでも何もしないよりかは、何かした方がいいわけで。

 

 

とはいえ。

仕事もあり、自分自身の波もあったりで、いつ、どれくらいのボリュームでシェア出来るかわからないけどね。気まぐれに、書けそうな時に少しづつ書きたいなと思っているよ。