あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
今年初の記事は、昨年、書きそびれたことを書いてしまおうと思う。
それは、「双極性II型障害という病」内海健著(勉誠出版)という本のレビューの続き。
実はまだ続いていた、このシリーズ(笑)
前回から随分と時間が空いてしまったのは、ここ最近、疲れ気味でなかなかまとまった記事を書くのが困難だったため。折角の連休を利用して、仕上げてしまおうという寸法です。
さて、ここからが本の感想。
今日は、この本に書かれていた、「当事者にやってもらいたいこと」として書かれていた、4項目を紹介したい思う。きっと役に立つと思うので。
1) 服薬
2)生活リズムの確立
3)セルフモニタリング
4)適度な作業と運動
ま、当たり前といえば、当たり前の事ばかりだし、他の情報を見ても、この4項目は書かれていると思う。でもそれくらい重要ってことなんだよね。
それぞれの項目に、自分の経験や感想を交えて、書いていくね。
1)服薬
双極性障害は、服薬せずにコントロールしていける人は、少数派だと思う。
これさえ飲んでいれば、全ての人が、波をコントロール出来る薬はないし、作用・副作用に個人差も大きいので、主治医と共に、自分に合った処方を探していかなければいけないよね。
だから、定期的に受診して、服薬してどうなったか、効果や副作用、そして飲み心地について、診察の度に伝えて欲しいなと思う。
2)生活リズムの確立
特に睡眠リズムの確立は重要。
私は酷い不眠の後に、躁転も、うつ転も経験しているので、不眠は本当に怖いと思う。
睡眠リズムを整えるポイントは「毎朝決まった時間に起きること。」
もし、夜にあまり眠れなくても、毎朝同じ時間に起き、太陽の光を浴び、適度な運動をし、昼寝はしない。昼寝をするとしても15分程度。私は、必要なら眠剤を推奨する派です。
これだけ出来れば、その日の夜は、昨晩より眠れる可能性が高くなると思うので、是非試して欲しい。
3)セルフモニタリング
生活リズム(特に睡眠リズム)や、気分の変動などを記録することで、自分の波を把握し、自覚することが出来るよね。その気づきも、大きな効果があるのではないかと思う。
別にノートに書かなくても、スマホアプリなどを使用してもいいし、無理のない方法で続けて欲しいなと思う。
4)適度な作業と運動
激うつで、起き上がれない場合は別として、私は多少の気分に関係なく、無理なくこなせる程度のタスクを設定して、実行するのがいいと思うんだよね。やり始めは気分や体が重くても、やってしまえば、意外と出来てしまうことも多いしね。やった達成感で、気分がスッキリするし、自信にもつながるし。
どうでしょう、参考になったでしょうか?
「もうやってるよ、 そんなの」という方は素晴らしい!どうぞそのまま続いて頂きたい。
「わかっているけど、なかなかね…」という方、一気に出来なくても、少し意識して、出来るところからやってみてはいかがでしょうか。
「そんな事で良くなる訳ないじゃん」と思った方、ここに書いたそんなことが大切なんだと、私は思うよ。
波に飲まれないように、自分でコントロール出来る部分から、コントロールしていく。それがこの4項目なんだと思う。
もし初めてみようと思う方がいらしたら、こちらも参考に…
↑こちらに掲載されている、睡眠・覚醒リズム表&SRM(ソーシャル・リズム・メトリック)がモニタリングに役立つと思うよ。
そろそろ、このシリーズも終わりにします。
本当はまだまだ書きたいことはあったんだけど、あまり書き過ぎも問題だろうし、このあたりで。
いい本だったので、興味のある方は是非読んでみて下さい。
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