孫が生まれ、父きみじもきみ爺となった。

母に言わせると、

「あの人は元々子煩悩なタイプじゃなかったよ。あんたの学校行事の前日には、必ず大酒飲んできて、当日行きたくないって文句言ってたくらいだから。」

と、きみ爺は孫と仲良くできるか期待できないということである。

しかし…

孫と初対面した日には、林家ペーに姿を変え、３年使用してもまだ使い慣れていないスマホで、何十枚と写真を撮りまくっていた。

「か、か、かわいい～。」

その後も、何度も「LINEでお孫の写真を送ってくれ。」とせがまれ、その度に数枚送ってやった。

とびきりの笑顔の写真

きみじの感想

実家に遊びに行った時には、率先して抱っこしたりあやしたりする姿が見られた。

「はるちゃん上でテレビ見よー♥」

２人の様子をドアの隙間から伺うと…

「ミッフィーだよ～♥あぁ！ミッフィーのお母さん、顔にブツブツできてる～！治してあげなきゃ！」

どんなテレビ番組やねん。

そっとテレビ画面を覗くと、うさぎというだけで、ミッフィーではなかった。

「ミッフィー面白かったね♥顔のブツブツ消えて良かったね。」

さっきから、ブツブツブツブツ何なんだ。

はるは、何が何だか分からず、キョトンとしている。

きみじこときみ爺、孫を前にしてキャラ崩壊。

メロメ～ロの旅は、まだまだ続く…

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