飼っていたオカヤドカリのぷわぷわが、先日お亡くなりになられたので、家族で川に行き水葬することになった。
「なおたんが一番世話していたものね。あなたが、代表で水葬するべきだよ。」
夫にぷわぷわの入った紙コップを持たせる。
川の水際ぎりぎりまで足を踏み出す夫。
なんだか足下がふらふらしている。
「あのー・・・コップに入ったぷわぷわをそのままに、自分が川に飛び込まないでね・・・。」
息子はゲラゲラと想像して笑っている。
「もっとできることがあったのではないだろうか・・・。」
流れていくぷわぷわに、夫が頭を垂れる。
「きっと、川の流れにのって、沖縄に帰っていくさ。」
あ。
見れば、川は塞き止められ、ぷわぷわを草のようなものが受け止めてしまったようだ。
ぷわぷわは、こうして入間川へと還っていったのである。
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