ダーリンは怖がりである。
ファンタジー映画を観ている時も…

「ギャーー――!!!!」
大して怖くないシーンで悲鳴をあげ、私はその声によって心臓を悪くしている。
ディズニーランドのホーンテッドマンションでも

ある時、手首の体操をしていると…

「ちょ、ちょっと!何怖いことしてるんですか…」
「え…?」
私が見えざるものに向かって、「おいで、おいで」をしているように見えたらしい。

◇
またある日…

調子の悪い換気扇が、キーキー甲高い音を出して回っていると…

「こ、この音なんだろう!?」

「換気扇だよ。」
氷ができる音でも…

ゴトゴトゴトゴト!!

「何かしら!?」

「氷だよ。」
最近、私より怖がりなのでは!?と思えてきた。

「この家広いのはありがたいんだけどさ、1人でいると身に余るというか…夜怖くなってくるよね。」
「・・・・・・・・。」
もし、息子が大きくなったら、きっと2人で私にしがみついてくることだろう。

「怖い、怖い。」
「ママ~~。」

「てい!!!」
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