シナストーリーにおける、月と木星との関係について。

 

幼少期や、ぼーっとしているときの無防備な自己などを表す月。

 

母の象意でもあり、男性にとっては妻をも意味します。

 

他方、木星は言わずもがなの大幸運星。

 

加護、愛情、豊かさ、支援、後ろ盾といった意味を持ち、アスペクトをとる天体を協力にサポートします。

 

この2つの天体が出会ったとき、シナストーリーにおいてどのように作用するのか。

 

いわゆる溺愛アスペクトと呼ばれることがありますが、それはずばり、守り、守られる関係といえます。

 

守る側が木星、守られる側が月であります。

 

アスペクトは

であれば最高でしょう。

 

ソフト・ハードを問わず、それ以外のアスペクトでも十分に効果を発揮します。

 

 

月は、わがままで気ままですから、木星に対し、次から次へと望みを投げかけてきます。

 

これは、ちょうど幼い女の子がパパに甘えるときのように。

 

まさに、満面の笑顔とともにこちらへと駆けてきては、全身全霊で望みをぶつけてきます。

 

しかし、このアスペクトの平和なところは、その木星側もまんざらでもないということ。

 

優しい笑顔で月の望みを受け止め、叶えるべく全力でサポートしていきます。

 

傍から見れば、不本意・不条理とも思えるような、月の望みに振り回されていく木星。

 

月が突きつける無理難題に、木星は「NO」を突きつけることができないでしょう。

 

実際のところ、「月の無理難題に付き合ってあげられる」というこの1点に、木星自身もある種の自負心と自尊心、そして自己満足を得ているともいえます。

 

そして、まさに、「この月を私が育んでいる」ことに、木星自身が満たされているのです。

 

月が次から次へと無邪気に望むことを、木星は片っ端から許可していくことでしょう。

 

 

 

「これがいいの」

 

「これがほしいの」

 

「これやってもいい?」

 

 

 

 

「いいよいいよ」

 

「大丈夫だよ」

 

「やりたいようにやりなさい」

 

「ダメと言ったってどうせお前はやるんだから」

 

 

 

 

月と木星が織り成す愛と平和で満たされた世界。

 

そして、またとない信頼関係。

 

一度その関係が結ばれたならば、再びその関係をもとに戻すことはたとえ当事者である月自身、木星自身であっても困難でしょう。

 

ましてや、その世界線に割って入ることができる者が果たしているでしょうか。

 

 

木星のもとであれば、のびのびと、自由に、満たされた子どものように、月は常に笑顔でいられるのです。