ジュノーについて考察。
ジュノーは、4大小惑星の1つ。
嫉妬や所有欲求などを示すことがあり、人間関係や結婚を語る上では欠かせない天体です。
今回はこのジュノーについて、考察を記録していきたいと思います。
このジュノー。
シナストーリーにおいては、相手の金星とアスペクトを取る際に、ジュノーの持ち主の感情を大きく揺さぶると考えています。
具体的には、ジュノーの持ち主は金星の持ち主を溺愛し、その独占欲から、金星の持ち主を囲い込もうとするでしょう。
特に、合と衝。
オーブは10度くらいまで有効とみていますが、2度以下であれば、その影響は絶大でしょう。
金星は輝かしく、愛らしく、ジュノーにとっては、非常に魅力的な存在です。
そのため、その存在を、他の存在に奪われまいと、または、他の脅威に脅かされることを恐れ、ジュノーは必死に金星を守ろうとするでしょう。
あるいは、ジュノーは、その金星を囲い込み、魅力を独占しようと、嫉妬に狂うでしょう。
ここでさらに厄介なのは、金星の状態が良くない場合です。
通常の、愛らしく、素直な金星ならいざ知らず、金星が傷ついている場合には状況をさらに複雑化します。
例えば、ネイタルにおいて、凶星や凶アスペクトの脅威にさらされている場合。
冥王星からのスクエアや、土星の合などのアフリクトを受けている場合には、金星も純粋無垢のままではいられません。
擦れてしまったり、拗ねてしまったりと、金星のその美しさの中にも闇が垣間見える、そのような金星になるでしょう。
だって、無理もありません。常に恐ろしい父親からの脅威にさらされ、重しを背負わされているようなものなのですから。
あるいは、ディグニティと呼ばれる、いわゆる金星の品位がよくない場合。
金星の品位は
ドミサイル(居所)=牡牛座、天秤座
エグザルテーション(高揚)=魚座
デトリメント(障害)=牡羊座、蠍座
フォール(下降)=乙女座
とされています。
この場合、牡羊座、蠍座、乙女座の金星を持つ方は、いわゆる金星の魅力を素直に最大限発揮しづらいでしょう。
そうすると、やはりここでも一種の拗ねや擦れといったものが性質として加わることでしょう。
本来の金星は金星である、ただそれだけで十分に魅力的であり、例えば、欲しいものは欲しいと素直に表現するだけで与えられてしまう、そのような存在です。
しかし、金星の品位がよくない場合には、金星が金星としてあるだけでは魅力を最大限発揮することができないのですから、欲しいものを欲しいと素直に表現するだけでは、欲しいものが手に入らなかったりするでしょう。
そこで、例えてみれば、コンプレックスを隠すために、メイクやファッションに力を入れてみたり、あるいは、素直な感情表現だけでは無理だと思えば駆け引きをしてみたり・・・と、どうしても拗ねや擦れといったものがみられるようになるでしょう。
だって、そうでなければ、他の金星が容易く手に入れられるものさえ手に入らないのですから。
このように、複雑化した金星と、ジュノーの嫉妬深さや独占欲が絡み合った場合には、もう大変です。
本来金星は、ジュノーから守られていることを実感することで、安心と感じたり、喜びを感じたりと、ほほえましい状況が生まれたり、あるいは、金星によってはジュノーの守護欲をうっとうしいとさえ感じるかもしれません。
しかし、複雑化した金星は、ジュノーの単なる守護では安心することができません。
むしろ、ジュノーの嫉妬や独占欲が露になることではじめて、自己に向けられた愛情を感じることができるなど、ある種の過激な状況に持ち込まざるを得なくなるでしょう。
ジュノーから自己に向けられた愛情を確認するために、嫉妬心や独占欲を刺激するような場面へと発展することすらあり得ます。
場合によっては、ジュノーを突き放すことすらあるかもしれません。
それでもジュノーが金星を見放すことなく追いかけてきてくれることを望んでいるのです。
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