80年代。
私が小学校低学年の頃、「ゴライオン」っていうロボットの超合金がすごく欲しかったんです。
ライオン型ロボットが5体合体してゴライオン
サンタさんにお願いしたんですが、クリスマスの朝の枕元には、ゴライオンのソフビ人形
内心、コレじゃない感でいっぱいでしたが、親が置いたことを何となく察していた私は、「わ~い、ゴライオンだ!」と喜ぶフリをしました。
思い出すと、いまだにどこか切ない気持ちになります。
当時ゴライオンの超合金は高価でした
親なりに頑張って大きなソフビをくれたのだと、今なら分かります。
同時に、私が無理して喜んだフリをしていることも親は分かっていたんじゃないかなとも思うのです…。
時は流れて現在
2024年5月、グッドスマイルカンパニーからゴライオンのプラモデルが発売されました。
MODEROID(モデロイド)ゴライオンです。
これを、80年代当時にポピー社から発売されていた超合金風にピカピカに塗装することにしました
前置きが長すぎですね
超合金のようなメッキの輝きは、普通の塗料では出ません。
メッキ調塗装を可能にする驚異の塗料、ボーンペイントシリーズ。
ついに手を出しました
とりあえずネコちゃんを1つ完成させましたよ
ゴライオンの左腕になるグリーンライオン。
めっちゃキラキラしています
写真では伝わりにくいと思いますが、普通のメタリック塗装とは明らかに光沢が違います。
そう。超合金みたい!
まず一番左側のボーンサーフェイサー(税込638円)。
必須ではありませんが、モデロイドのゴライオンは素材がなんと100%ABS
塗料のノリに心配があるため、レジンにも食いつくボーンサーフェイサーをプライマー代わりに吹きました。
キメの細かいサフで、吹くと表面がスベスベした感じになります
なお、エア圧を調整できないコンプレッサーを使っているためか、ノズル周りがすぐに詰まって、長時間吹くのが辛かったです
希釈済みとのことですが、薄めた方がいいのかな??
次に、下地のアンダーブラックⅡ(税込693円)を吹きます。
すごくツヤがあり、既に鏡面っぽいです
吹き方や乾燥時間は、メーカーのサイトに詳細が掲載されているので割愛。
次がいよいよ噂のボーンミラーⅡ(税込1650円)。
サラサラした黒い液体ですが、パーツに吹くと…。
みるみる鮮やかな銀のメッキ調に変化します。
どんな化学変化なんでしょう。魔法のようです
いい年して、吹きながら「うわぁ!」と叫んでしまいました。
メッキ塗装の表面は弱く、コーティングしないと軽くコスれるだけで曇ってしまうそうです。
そこで、フィニッシュクリヤを吹きます。
銀に仕上げるなら一番左のフィニッシュクリヤ。
色を付けたければ、フィニッシュクリヤカラーを使います。
今回は、ブルーとイエローを1:1で混ぜてグリーンに。
ただのフィニッシュクリヤだとこんな感じ↓。
フィニッシュクリヤを吹くと、大なり小なり曇ります。
これでもなお塗膜は強くなく、マスキングテープを貼ることすら推奨されないそうです
フィニッシュクリヤ専用強化剤を入れると強くなるそうですが、入れてから10時間以内に塗料を使い切らなくてはならないという制約が生じるそうです
組立て工程で表面が曇ったり、キズがついたりしたので、次のネコちゃんを作るときは強化剤を使ってみようと思います。
総評
強烈な金属光沢を実現できる魔法のような塗料
急に発色する驚きは、体験の価値あり。
ただ、見てきたとおり、お値段が結構するので、全身メッキ塗装みたいな暴挙に出るときは、それなりの出費を覚悟する必要があります
あと細かいところでは、フィニッシュクリヤカラー以外のビンが、いずれも中ブタを開けるのが大変で、十中八九、手が汚れます(笑)。
コレ、何とかなりませんかね。
あと4匹、ネコちゃんたちを作っていきます