11/8は「いい歯の日」。


鹿児島県は80歳になっても歯を20本保つ「8020運動」を推進、

虫歯や歯周病の予防を訴える。


だが、県内の1歳半児の虫歯有病者率(2007年度)は全国ワースト3位。

心筋梗塞や糖尿病等、生活習慣病を誘発する歯周病の罹患率は、

40歳以上で8割超に上る。


鹿児島県歯科医師会は「虫歯の早期治療、定期的な歯科検診が大切」と呼び掛けている。
同会によると、鹿児島県内の1歳半児の虫歯有病者率(同年度)は、

全国平均2.84%を大幅に上回る4.58%。差は年々縮まっているが、

同年度までの14年間は毎年全国ワースト3位内で、うち9年は全国最下位。


鹿児島県内では地域差が大きい。

保健所別では加世田3.15%、名瀬3.55%に対し、西之表7.2%、屋久島8.53%。

同会対外PR委員会の鬼塚一徳・委員長は

「乳幼児の虫歯は母親らの心構えで決まる。妊産婦検診、個別指導が重要」と話す。

乳幼児の虫歯有病者率が高かった喜界町は、05年度、

育児サークルや老人クラブなど地域ぐるみで虫歯予防への啓発を開始。

その結果、07年度の1歳半児の有病者率は10.00%から3.13%、

3歳児は59.15%から28.85%に改善した。


虫歯と同時に予防を欠かせないのが、歯の3大疾患の一つで、

歯と歯茎の境目にたまる歯垢に起因する「歯周病」。

放置すれば重症化し、内臓や脳の疾患を引き起こす。

同会は「正確な罹患率は不明だが、40歳以上の8割は罹患している」と推測している。


歯周病菌は、歯肉の出血部位から侵入し、

脳や心臓の血管を細くしたり、動脈硬化を誘発。

低体重児出産や肺炎につながることも分かっている。

また、糖尿病患者は、歯周病になり易く、

重症化すれば肝臓の働きが鈍くなる他、

インスリンの作用を阻害する恐れもある。

一方で、歯周病を治療すれば、血糖値が下がる傾向にある。

歯周病予防には歯面清掃・歯石除去が有効だが、

歯周疾患検診アンケートによると、実施しているのは34%。

歯間ブラシやデンタルフロスの使用も44%とどまる。

1・病気について良く知る

2・朝晩だけでなく、昼休み、寝る前にも歯を磨く

3・歯肉炎や歯石がないか調べ、あった場合は歯科医院を受診し、

  除石や予防指導を受ける―ことが重要。


鬼塚委員長は「歯や舌等、口腔内を清潔に保つ事が大切。

難しくないので予防に努めて欲しい」と話した。