こんにちは、もうすぐ大学が始まるので憂鬱な私です。



さて、最近年をとったせいかよく昔のことに思いを馳せている気がする。


そんな中思い出したことがあるので書き留めておこうと思う。







私は一人っ子なので幼少のころから一人遊びが得意であった。


キャッチボールやバドミントンの相手はもっぱら斜めの屋根瓦であり、雨どいにはいつもシャトルやボールがひっつまっていた。

隣近所の友人を誘って遊べばいいのだが、向こうから誘われない限り、自分からは誘わないという性格であった。

それは今もあんまり変わっていないように思う。




そんな私が小学校低学年の時に特に好きだった遊びが、引き出しの中に家を作ることである。


私が持っていた机はよくある型の勉強机だったのだが、それについている3段の引き出しの一番上の段をかなりカスタマイズして、もはや引き出しとしては使用していなかった。


具体的にいうと、その引き出しの中にダンボールや木材で仕切り(壁)をつくり、それを部屋とみなし、その中に小さい家具などを作っておいていたのである。


まさに家のようにしていたわけだが、その家には住人がいなかった。



そしてここから私の住人探しが始まったわけである。


しかし、人形を持っていたから家を作ったのではなく、家をつくったからそこに合う住人を探そうとするところが私らしいと思う。

いきあたりばったりな性格なのだ。






最初に考えた住人はリカちゃん人形である。


しかし、リカちゃん人形はご存知のとおり20センチくらいあるので、引き出しの家からすると、巨人が小人の家に攻めてきたようにしか見えないので却下した。





次に考えたのがシルバニアファミリーの動物たちである。

シルバニアファミリー はじめてのシルバニアファミリ-
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この動物たちは引き出しの中に丁度よい大きさである。


しかも、私の家の向かいに住んでいた3歳年上のお姉さんが立派なシルバニアファミリーの家と動物たちを持っていたのが羨ましくもあったので、これはいい機会だと家族におねだりすることにした。


昔から小ざかしかった私は、「もう家はあるから動物だけ買ってくれればいいとって!家もセットで買ってとか言わん分安上がりやろ?ね?」といろんな手口でおねだりしたが、結局「あんたはすぐ壊すからダメッ」と却下され、私の夢は崩れ去った。



家人のこの「すぐ壊すからダメッ」というのは、私がよくリカちゃん人形を手・足・頭などに分解してほかのリカちゃん人形と組み合わせて遊んでおり、そのあほな行為のせいで何体ものリカちゃん人形が葬り去られてきたことに起因している。







結局、シルバニアファミリーの動物たちを迎え入れることができなかった引き出しの家はガラーンとしたままで、なんとも物悲しい感じであった。


そこで、私は新たにほかの住人で手を打とうと考えた。




まず、粘土でシルバニアファミリーのような動物たちを自作してみた。


しかし、粘土が紙粘土などではなく油でギトギトする粘土だったため、引き出しの中は汚れるわ、手も汚れるわで最悪だった。

まぁ、一番最悪だったのは床に落とすと原型なくぶっ潰れてしまうところであったが。




次に考えたのが石である。


どんどん野生化してきている。


これは、その辺で丁度いい塩梅の石を拾ってきて、それにマジックでクマさんの顔を描いた石を住まわせるというものである。


この石のクマさんはなかなかよい代物で、一ヶ月くらいはこの石のクマさんでキャッキャと遊んでいたように思う。



しかしあるとき、この石のクマを見た祖母が「汚い」と一言叫び、石のクマさんを捨ててしまった。


なかなかお気に入りだった石のクマさんも呆気なく姿を消してしまった。







その後も、割り箸を短くしたものに毛糸などで髪の毛のようなものをつけ、それを住まわせるなど色々試していたが、いつの間にか飽きて引き出しでは遊ばなくなっていった。



小学校以来、そのままで放置された引き出しを持つ勉強机は、高校卒業まで愛用していたが、大学に入り一人暮らしをはじめてからは実家でほこりをかぶっていた。


数年前、父が知り合いにあげると言ってその机をどこかに持っていってしまったが、あの引き出しの家はどうなったのだろうか・・・。



ちょっと気になっている。