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最近何となく読むことが増えた日本の小説たち。
この本は表紙とタイトルを見て
何となく心惹かれ買ってみました。
コンビニにて
から始まる8つの短編が収められてます。
なんでも“留学情報誌のために書き始めた”ものだそうで
どれも“留学のために海外に出て行く人物”で、
“海外に留学することが唯一の希望であるような人間”が
主人公になってます。
そのせいか、あまりそれぞれの話が違う感じがない印象。
どの話もフラッシュバックというか、
現実の場面からいきなり記憶の場面に移り
また現実に引き戻される
そんな流れがあるのですが、
始め慣れなかったそのテンポも
読み終わる頃には慣れていました。
読んだ感想としては、
私は主人公たちにはいまいち感情移入できない感じでした。
でもなんかこういう考え方もいいなぁ。という感じが残った。
主人公たちに感情移入できないのは、
私が、“海外に留学すれば何かいいことあるかも”なんて思うことは現実からの逃げだ
と思う性質の人間だからで
そんな風に考えるせいで、日本とか
もっとちっさい今の自分の井戸の中しか見れてない人間だからでもあるのかも。
(海外文学ばっか読んでるくせに)
別に村上氏も主人公たちも
ただ単純に“海外に行けばいい”だなんて恐らく思ってはないのですが
なんか自分の存在がしっくりきてない私は
そんなことばかり考えてしまいました。
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主人公に感情移入してない分
心に引っかかった些細なところもあり。
例えば、
“中山は何かの隙間のような顔をしていたのだ
と初めて気づいた”というところ。
気づけば私もそんな顔の人を知ってる気がする。
そして“サンペルグリーノ”という言葉。
私はたまにしか飲まない水だけど
今までずっと“サンペリグリノ”だと思ってたなぁ…。
そんなこともちょいちょい考える一冊でした。

