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私のオススメの一冊といえば
間違いなく
Michael Ende著「鏡の中の鏡―迷宮―(丘沢静也訳)」です。


Der Spiegel im Spiegel. Ein Labyrinth/Michael Ende
¥954
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から始まる
30くらいの短編が一連の物語として綴られています。
一連のというか、次の話が前の話を、微妙に映しながら続いていく感じが
まさに「鏡の中の鏡」です。

面白いです。
「モモ」とか「はてしない物語」で語られてたことと
本質的には変わらないかもと思うのですが、
さらにいっそう内面に語りかけてくるものがあるかと思います。
Edgar Endeの挿絵もいいです。

この本とは小5か小6のときに出会いました。
妙に厭世的なところのある、生き辛さを抱えた子どもだったのですが(笑)
以来この本が私の居場所、拠り所でした。
それくらい大事な本です。
今振り返ると、
自分のもっているイメージ世界に近いものを
こんなに言語化して表現してくれる人がいるんだということに
ひたすら当時は感動していた気がします(おこがましいですが)。

ただ、これと、「自由の牢獄(田村都志夫訳)」(同著)は、
友人に読ませたら、哲学書みたいで難しくてよくわからん
という感想をいただきました。笑

オススメを一冊ってことで思わず、自分の人生のキーになっているような
作品をあげてしまいましたが、
これいつでも読めるような本じゃないかなと思ったりもするので、

ご存知の方多いと思いますが、もう一つ
Paul Auster著「幽霊たち(柴田元幸訳)」をオススメさせてください。
出会ったのは高校生のときです。


幽霊たち (洋販ラダーシリーズ)/ポール オースター
¥1,050
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まずはじめにブルーがいる。
次にホワイトがいて、それからブラックがいて、
そもそものはじまりの前にはブラウンがいる(引用)

冒頭何のことやらですが、これが結構面白いのです。
一応ミステリー小説の枠に入るのかな。
でも今考えてみると、
アイデンティティの迷いや内的不安の描写が細かく
短いけれど、なかなか考えさせられる作品だと思います。

惹かれたのは、作品の面白さだけではなくて
翻訳の秀逸さもありますよね。
柴田元幸氏の訳文がすばらしいです。
この方Edward Gorey、Steven Milhauser、
Stuart Dybek、Barry Yourgrau、Charles Simic
などなどなど多くの現代アメリカ文学作品を翻訳されてますが、
どれもこれも世界観を崩さず、適切な日本語で伝えてくれます。
軽快なテンポも気持ちがいいです。

ちなみにこの本は、
「シティ・オブ・グラス」「鍵のかかった部屋」と並んで
「ニューヨーク3部作」とされる一連の作品の中の一つです。

私は当時この作家さんをよく知らなかったので、
いきなり「幽霊たち」から読みました。
それでも十分引き込まれましたが、
「シティ・オブ・グラス」から読んだほうがわかりやすいという
意見も聞きますので、それがオススメです。笑

まぁでも、私の専門は心理学ですので、
文学評論は専門の方のものを読むのが一番ですね。
一言、オススメですとだけ言わせていただきます。

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思いのほか、長文になったことには、
自分でも驚いております。笑