◆1日目(令和5年10月6日(金))

 

ここ3年間はコロナ禍で渡航できず、国内旅行ばかりだったが、5類感染症に移行し、久しぶりに海外へ。

 

今回はお隣の国、大韓民国を訪れます。

ちなみにタイトルの「カボイソ(가보이소)」とは、釜山の方言で「行ってみよう」という意味。

 

  クイーンビートルに乗船、博多港→釜山港

 

7時半前に博多港国際ターミナルに到着。

 

ターミナルに入ると入国申告書が配布される。

 

乗船券購入窓口に進むと10人ほどがすでに並んでいた。

今回はJR九州の株主優待割引券でクイーンビートルの乗船券を購入。

優待内容は博多~釜山往復がなんと1万円。

しかし、燃油特別付加運賃、ターミナル使用料などが7,700円もかかるため、結局合計で17,700円となった。

まあ、それでも安い方なので良しとしよう。

 

乗船券を購入後、後ろを見るとかなり長い行列ができていた。

記入台で入国申告書を記入して、2階の出国審査へ行く。

出国審査ではマスクを外してパスポートと乗船券を提示。

 

審査が終わって先に進むと待合室と免税店がある。

1階に降りて、ターミナルの出口で乗船券の座席チェック。

ターミナルから乗船口に通じるシェルターの通路を歩く。

 

赤い船体のクイーンビートルが泊まっている。

 

ターミナルの近くには今朝釜山から到着したばかりの「ニューかめりあ」が泊まっている。

 

クイーンビートルの乗り口でも乗船券の確認。

 

船の入口近くにロッカーがあるのでキャリーバッグを預ける。

1階の客室は明るくて広々としている。

乗船率は2〜3割で空席が目立つ。欧米系の客が割と多い気がする。

 

座席は1階の窓側。

シートはリクライニングになっている。

船内で酔い止め薬が配られていたので念のため飲んでおく。

 

2階にはビジネスクラスと免税店がある。

 

さらに3階には展望デッキがある。

 

クイーンビートルは15分ほど遅れて博多港を出航。

今日の波の高さは2メートルになるとのアナウンスが入る。

玄界灘に出ると船が上下に揺れ始めた。

 

博多港の免税店で買った一番搾りを呑みながら海の景色を優雅に楽しむ。

免税点だと1本160円と安い。

買う時はパスポートの提示とレシートへの署名が必要になる。

 

波が高い影響により船内の売店が一時営業停止となる。

船酔いしている客が周りにちらほらいる。

 

3階の展望デッキに行き、ベンチに座っていた香港系アメリカ人男性と話す。

男性は遠くにかすかに見える対馬を指さして、「あそこでバトルがあった」と片言の日本語で話す。

あ~、日露戦争のことだなと思った。

その男性は釜山映画祭のため釜山に向かっているとのこと。

 

やがて遠くに釜山の高層ビルが見えてきた。

釜山到着が定刻より25分遅れるとのアナウンスが入る。

 

クイーンビートルは釜山港に近づくと速度を落とす。

 

13時5分、定刻より25分遅れで釜山港に到着。

釜山は快晴の天気。

 

 

  釜山港→青沙浦(チョンサポ)

 

入国審査の後、手荷物検査をして韓国へ上陸!

快晴の天気で思ったより暖かい。

釜山港国際旅客ターミナルから釜山駅までの連絡橋を歩く。

 

釜山駅に停車している韓国版新幹線KTXが見える。

 

宿泊先の東横イン釜山中央駅に荷物を預けて釜山駅に向かう。

スマホの「世界そのままギガ」の通信設定をするがうまくいかない。

マニュアルを見ながらネットワークの選択で表示された通信業者を適当に選択するとようやくつながり、ネット環境はこれでOK。

 

ホテルから釜山駅までは歩いて10分ぐらい。

釜山駅前に到着。

近代的なガラス張りの駅舎。

 

ちなみに下の写真は1994年8月に韓国を訪れた時の釜山駅。

時代の流れを感じさせる。

 

釜山駅から地下鉄1号線に乗り、西面(ソミョン)で2号線に乗り換える。

終点の萇山(チャンサン)で降り、海雲台(ヘウンデ)ブルーラインパークの青沙浦(チョンサポ)駅まで歩く。

 

しばらくすると海が見えてくる。

 

海雲台ブルーラインパークのスカイカプセルが見えてきた。

 

海雲台ブルーラインパークとは、海雲台の尾浦(ミポ)~青沙浦(チョンサポ)~松亭(ソンジョン)に至る4.8kmの旧東海南部線を再開発した観光スポット。

2種類の列車があり、一つはスカイカプセル。
これは青沙浦と尾浦間の約2kmの海岸沿いを走る。
地上約10mにあるレールを走るので眺めが良く、人気があるので事前のネット予約がおすすめ。
1人で乗っても複数で乗っても料金(35,000ウォン)は同じなので、複数で乗った方がお得。
車内には空調設備がないので夏場は暑さを覚悟しておいた方がいい。

もう一つは海辺列車。
レトロ感のある車両で座席はすべて海側を向いている。
尾浦から松亭までを走り、途中の青沙浦まではスカイカプセルの下を並行して走る。

料金は片道7,000ウォン。

 

青沙浦駅前の踏切は海辺列車の撮影スポットとなっていて、多くの人でにぎわっていた。

日本でいうと江ノ電の鎌倉高校前の踏切っぽい。

 

 

  青沙浦(チョンサポ)→尾浦(ミポ)→海雲台(ヘウンデ)

 

青沙浦からスカイカプセルに乗る。

 

ほとんど待ち時間はなく、すぐに乗ることができた。

1~4人乗りの小さな乗り物。

 

前面展望はこのような感じ。

 

しばらくすると見晴らしのいい海沿いを走る。

 

終点の尾浦に近づくと海雲台の高層ビル群が迫ってくる。

 

青沙浦から約30分で終点尾浦に到着。

 

尾浦駅から海雲台ビーチまでは歩道が整備されている。

この辺りも旧東海南部線が走っていた場所で歩道にレールが残っている。

 

海雲台ビーチに到着。周辺を散策してみる。

海上には武骨で怪しげなオブジェが設置されている。

 

ビーチとは反対側に目をやると近代的な超高層ビルがそびえ立つ。

 

 

  尾浦(ミポ)→松亭(ソジョン)→大淵(デヨン)

 

尾浦駅に戻り、17時発海辺列車に乗る。

レトロ感のある路面電車のような2両編成の車両。

この列車も事前にネット予約していた。

発車時刻になると席はほとんど埋まってしまった。

 

座席はこのようにすべて海側を向いている。

 

車窓からの眺めはスカイカプセルほどではないがそこそこ楽しめる。

 

約20分で終点松亭に到着。

駅構内には旧東海南部線時代のプラットホームなどが残っている。

 

ここから10分ほど歩いたところにKORAIL東海線の松亭駅がある。

 

松亭駅からKORAILの電車に乗り、ベクスコで地下鉄2号線に乗り換えて大淵(デヨン)へ行く。

 

大淵に着き、地上に出ると外は暗くなっていた。

駅から2~3分のところにある「オリュクドナクチポックン」という店で夕食。

この店は以前「孤独のグルメ」で放送された店。

 

注文したのは、ケリービール、ナッコプセ、ご飯。

 

ケリービールは韓国でもメジャーなビール。

日本のビールに比べると味が薄い。

 

そしてメインはこのナッコプセ。

ナッコプセとはたこ、牛ホルモン、えびなどが入った釜山の鍋料理。

若い女性店員が目の前で手際よく材料を混ぜ合わせて作ってくれた。

 

会計は15,000ウォン。

 

大淵から地下鉄2号線、1号線を乗り継いでホテルに戻る。

 

1日目 おわり

2日目へつづく