落照の獄


yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]
¥750
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2009/10月発売、yomyom12号に載っている、十二国記の現時点最新作。

自分の予想通り柳の国の話。

柳といえば「帰山」でのストーリー、もしくは本編「風の万里・・・」で印象的に述べられているが、

傾きかけている国のひとつ。


今回はその柳の司刑の役人「瑛庚」の話。

一人の犯罪者がいて、それを裁くことと王朝の終わりを比喩的に進められるストーリーなのだが、、、

このストーリーは非常に敏感な問題をはらんでいるため、個人的な意見を述べるのが非常にはばかられる題材では、、ある;;


いわゆる、、死刑にするか否か、なのだが・・・・これは現在の日本国に置き換えても十分議論するに値する題材につき、ちょっとノーコメントとさせていただきたい。

(小野主上は、どういうつもりでこの題材を選んだのか、バックボーンが少し気になってしまった)


読み物としてみた場合、柳の国の話の不明瞭なところ、特に王の考えや麒麟といった、場面が全然出てきてないため、どうして傾いているのか、がわからない。

瑛庚という一官吏(※しかしながら、主上謁見が認められる程度には、高官)からしてみれば、当然であろうが、

私たち読者からしたら、むしろ王朝側の方がどうなっているのか、どうして傾いているのか、どうして法治国家:柳が崩れかかってしまっているのか…、そちらのほうが気になってしまう、というものであろう。


ただ、ラストをあぁいう結論にしたことによって、柳という国がこれから向かえるであろう苦難は、間違えなくある。それだけは、わかる。


全編を通して、、暗いです。ハイ;

華宵の才国の話並みには、暗い。。。。



落照の獄

―――殺刑しかあるまい。
思った瞬間、ひやりと冷たいもので
背筋を撫でられた気がした。
踏み込んではいけない場所に
一歩を踏み出した気がする。
この躊躇は何なのだろう。
――思いながら、瑛庚は李理の頬を撫でた。