図南の翼


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恭国の首都から蓬山を目指して昇山の旅をする12歳の少女・珠晶の話。


……まず何より「本、厚っ!」

コレ風海迷岸を上下巻を合わせた位の厚さじゃないか?(マジマジ)


珠晶という少女が恭国の女王であるのは、前出の風の万里・黎明の空で、知ってるんですけど、

そしてその彼女が90年の治世を納めている、、というのも知ってるんですけど、、、、

最初は、やっぱり珠晶の態度とか小生意気でさ…(苦笑;;

賢いし、大人をやり込めるところとか、痛快と見れば、痛快なんだろうけど…

私的には、あまり好きな展開じゃなかったです。


やっぱり珠晶が珠晶たるところは、3章で季和と紵台の二人に話を聞きに行って悩むところ。

一生懸命考えるところだと思う。


考えて、自分が馬鹿なことをしたな…と思ったら、それを反省して正す心を持っているところ。


最初の頃、「王になるために昇山した」と、当たり前のように言う彼女だけど、

ラスト近くの珠晶の本心が暴かれるところでは、それまでの経緯も相まって、


「もう王は彼女しかありえない!」


と思わざるを得ない。

この話で奏国の放浪太子だけでなく、犬狼真君も登場する。

この脇役二人がまた…(笑

終章での団欒シーンは後の「帰山」にもリンクしているし…エンディング的にもかなりイカしてます。

特に真君は東海西神を読んだ人は狂喜乱舞(笑

↓下の一文、ベタですけど本当に素敵な一文です。

このくだりで頑丘は安心と確信を得たんだろうな…黄朱まで落とす珠晶。


見事です!


図南の翼

―――背は泰山のごとく、
翼は垂天の雲のごとし。
羽ばたいて旋風を起こし、弧を描いて飛翔する。
雲気を絶ち、青天を負い、そして後に南を図る。

南の海を目指して。
(……図南の翼……)
その鳥の名を、鵬という。