風の万里 黎明の空 上巻
絵が苦手な方は講談社版をご購入ください(下記はWH版です)
本編『月の影・影の海』のれっきとした(?)続編。
景王として立った陽子のその後の話。
この話は紡ぎ糸のようになっており、
慶国の陽子=玉座に就きながらも、王たる己に逡巡し忸怩たる思いに苦悩、
芳国の祥瓊=父母を目前で殺され、公主の位を剥奪、
才国の鈴=蓬莱で親に捨てられ虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦業を強いられて――
と、三者それぞれが旅立ち、そして紡ぎ合う秀作。十二国記中の最高傑作と名高い。
上巻はまだ三人が出会うところまでは行かないものの(陽子と鈴はギリギリ会うけど)、三人が慶国というひとつのところに向かっていくところで終了。
鈴は清秀と、祥瓊は「あの(←笑」楽俊と出会う。
上巻のベストは楽俊と清秀、珠晶。
ダメな鈴と祥瓊だからこそ引き立っているとも言えるが…;
正直特に上巻の鈴には目も当てられない。私的に祥瓊よりダメです。
ただ…どうして鈴が受け付けられないのかな…と考えたとき、状況的に擬似感いうか…一番一般的な感情なのかもと思うと、自分の駄目出しされてるようでイタいのかも。
陽子は何か内々の問題に小さく爆発している感じ。
こういうチクチク嫌なところを指摘されるのって好かないが、実際問題、国事なんてものはこういう状況なのでしょう。
私は王様に向かないなぁと上巻読んで思いました。
あの…車裂はホント勘弁。。。
実際にあった昔の刑罰ですが、コレ残虐にも程がある…; 読んでてゾゾっ気が;;
| 風の万里 黎明の空 上巻 | |
「……ねえ、清秀の家は慶のどこにあったの?」 「んーと、南のほう」
「身体が治ったら、行ってみようか」
「一緒に?」
「ねえちゃんと一緒じゃ、たいへんだなあ」
言いながら、清秀はくすくす笑っている。
鈴もまた笑った。
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