風の海・迷宮の岸 上巻

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世界の中心蓬山にある捨身木に実るという麒麟の卵果。 突然の蝕により、その金の果実は流されてしまった。
2作目は泰極国の麒麟・泰麒が10年の月日を経て、蓬莱(日本)からこちらへ戻り、麒麟としての生活を始める―――というストーリー。
一作目が王ならば二作目は麒麟。共に胎果で事情からすれば読者ベースで分かり易い。
十二国記の神々側の『当たり前』がなんであるのかという点では非常に「へぇ~」と感心。
女怪・汕子のイラストはかなり好き。背中イロッペ~;
章の始めに汕子が孵り、泰麒のところに行くところの一連の描写が凄い魅力的。
そこだけに限らず、汕子が登場するところの描写は概ね気に入ってたりする。
人妖であり乳母である彼女の行動が魅力的ということか。
この汕子が別ストーリーではものすごいことになるのだが、、それはココでは触れないでおこう。
登場する泰麒は10歳…本当に可愛いv
こんな十歳児いるだろうか…いや、いない(反語)!
女仙でなくとも可愛がりたい……。転変できず、使令もいない…麒麟であるということが間違いなのでは…と悩む泰麒。
きっと自分が普通の麒麟でなく、黒麒であることもコンプレックスなんだろうなぁと。。。健気です!
(これまた登場する景麒がつれなくてさ…; 玉葉の叱咤に激しく同調してしまった)

上巻では安闔日を向かえ、昇山者達がやってくるというところで終了。
泰麒…鬼可愛い( ̄▽+ ̄*)…どうして成長したらああなってしまったの?(笑 >黄昏の岸・暁の天


風の海・迷宮の岸 上巻

「誰か、止めて―――!」

汕子の叫びは、全霊を託して
伸ばされた指の先で断ち切られた。
金の実は
その姿を歪みの中に沈めて消えた。
この世に生まれ、
泰麒と呼んだ、
その他に発した初めての声は悲鳴だった。