月の影・影の海 下巻


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上巻で肉体的にも精神的にもボロボロに行き倒れていた陽子。

霞む目をあげてみると、そこにいたのは一頭の奇妙な獣だった―――

月影影海の癒し・楽俊登場(笑


楽俊に出会えずにいたら陽子はどうなっていたのだろうと思う程。

楽俊という存在を通して十二国記の在り方を読者もここで初めて学びつつ、陽子が改めて人格形成されていく過程がとても滑らか(?)な感じがする。

上巻では陽子は自分の事を「あたし」と称しているが、下巻では「わたし」になっているのも好印象。

より「らしく」なったと思う。

私的には五章ラストの蒼猿との闘いが好きだ。

陽子が心の惑いに打ち勝つところ。


「ぜったいに、負けない……」


泣きながら克服するところ。

まだ全部を受け入れきれるわけじゃないだろうに…それでも「強くなりたい」と願う…それは単に力じゃなくて…あぁ本当に良い!


十二国での常識的内容に驚いたり説明を求める陽子に対する楽俊の対応!


「子供が入ってたら、喰えないじゃないか」

「あるさ、空の上だもん」


そんなことも知らないのか…と見下した感じでなく、のほほ~んとした感じを受けて好きv

一線を画そうとした楽俊を説得して(この説得の仕方がまた好きだ…)、巧国にいた頃の楽俊親子の安否のやりとりを思いやった陽子。

そしてその後抱きつき「慎み持て」発言(笑


上巻ですさんで凍っていた心を溶かしたのは楽俊の力が大きいんだなぁとますます萌え(笑

ヤバ…

 ↑楽俊のことしか語ってないし…;

ラスト景麒の誓約シーンの返事で終わるところが憎い演出。

やっぱり景麒も本当の意味で「許す」と言って欲しかったんだなぁと。

尚隆も六太も出てくるけど…この巻はやっぱり陽子(と楽俊)の物語。



月の影・影の海 下巻

そっと暖かいものが頬に触れた。
それが頬をつたったものをぬぐってくれる。
「……楽俊」
「ふり向くなよ。今ちょっと障りがあるからな」
笑みがこぼれて、それといっしょに涙がこぼれた。