色んな事情で頻繁に美容院を変更するんだけど(^^;、ある美容院に変更してから二回目に行ったときのことです
時間より早くついてしまい、私の担当のスタイリストさんはまだお客さんの対応をしていたので、受付近くの椅子に座って待っていた
受付はそれぞれのスタイリストさんがするスタイルなので、受付には誰もおらず
座って待っていると店長さん(男性)が私と予約表を交互に見て、「○○さんですか?」と声をかけてきた
ドライヤーの音で名前がはっきり聞こえず「はい?」と聞き直したら、どうぞこちらへと鏡の前の席に案内された
え、え、どうしよう・・・
自分の担当のクライアントと間違ってない?
私の担当のスタイリストさんがチラチラこちらを見ているけど、一度しか担当したことがなかったから彼女も自信なさそう
もしかして電話で予約した時に間違ってしまい、この人の担当になっちゃったとか?
一言聞けばいいだけなのに、なぜか聞けない・・・
案内されるまま席に着き、「今日はカットとカラーですね?カットはどうします?」と私の髪の毛を触り始めた
触られた瞬間、目の前がチカチカというかキラキラした
ヤバい、ヤバい・・・これは絶対に霊界の人だ
すごく小さい・・・
でも子供ではない気がする
水子?
彼が私に触った瞬間に感じたから、彼に憑いてるってこと?
その後にはなんだかすごい複雑な感情が溢れてきた
これはこの人の感情なのか?
いや、もう一人いるような気がする
女性だ
髪の毛の長くておとなしそうな若い女性のイメージが出て来て、悲しい、悲しいって気持ちが伝わってきた
どうも私はその間フリーズしてしまっていたようで、私の担当のスタイリストさんが小走りで受付の予約表を見に行き、また同じく小走りで店長さんに駆け寄り耳元でひそひそと話しかけた
「失礼しました。担当は○○でしたね。もう少々お待ちください。」と受付の席に戻された
本の数分のことだったけど、どっと疲れてしまった
あれは何だったんだろう?
私が感じ取ったのはやっぱり水子の霊だったと思うんだけど、男性に憑くのってすごく珍しいけど、供養されてないとかそういうのではない
それよりも、店長さんの心の中のざわつきが気になった
小さい命が絶たれたことが受け入れられなくて、自分の気持ちをどうしていいかわからないようだった
その感情が激しくも、ひっそりしたものにも感じた
その美容院には一年以上通って担当のスタイリストさんともかなり仲良くなったのですが、ある日珍しく二人っきりになったことがあって、思い切って店長さんのことを聞いてみた
「もしかして彼、何か抱えていることってあります?」
「いや~、そこまで個人的なことを話すことがないからわからないけど、アル中か?ってぐらいお酒を飲みます。なんか浴びるように飲むって言う感じで」
やっぱり・・・
水子の霊を感じた時は、元気玉!って感じでケラケラと笑っているようだったけど、彼の感情は対照的に暗くて今にも泣きそうな感じだった
なんとなくだけど、この水子はそんな彼のそばにいて励ましているような気がしたんですよね
数分のことだったけど忘れられない経験でした