風の時代を軽やかに生きるために、どのような価値観で生きたらよいかを考える前に、そもそも「風の時代ってなに?」というところから始めています。
前回は「風の時代」の“風”から、占星術のエレメントのお話をさせて頂きました。
今回は占星術としての「時代とは?」をお話させて頂きますね。
占星術では太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星がそれぞれ意味をもち、どの天体がどの星座に入っているかで占います。
各天体は太陽の周りをそれぞれ固有の速度で廻っていますが、その速度がゆっくりと遅いほど、社会や時代に影響を及ぼすと言われています。
つまり、比較的速い速度で太陽をまわる、月、水星、金星、火星は個人天体と呼ばれます。
本来、太陽ではなく地球が太陽の周りを回っていますが、地球から見た天体ということで、通常の占星術では太陽も個人天体に入っています。
木星の公転周期は約11年、土星の公転周期は約29.5年で、木星と土星は“社会に影響する天体”ということで、社会天体と呼ばれています。
土星以遠の天王星、海王星、冥王星はトランスサタニアンと呼ばれ、もっと深い部分で時代に影響します。
土星は時間を管轄する天体なので、それ以遠は「時間」の管理から外れる、神の聖域になるのです。
話が難しくなってしまうので、トランスサタニアンは置いておいておきますが、占星術では社会天体である木星土星が「時代を創る」と言われています。
それ故に、木星と土星が重なり合うことは大きなイベントであるのです。
木星と土星は約20年ごとに重なり合います。
つまり木星、土星が重なる時、その前の20年が一度リセットされ、また新しい20年をつくっていくのです。
その20年がどうなるのかを予想するのは、木星土星がどの星座で重なっているのかをみます。
1800年代から今まで、木星土星がどの星座で重なっているのかをみるとこうなります。
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1782年 射手座で合う
1802年 乙女座で合う
1821年 牡羊座で合う
1842年 山羊座で合う
1861年 乙女座で合う
1881年 牡牛座で合う
1901年 山羊座で合う
1921年 乙女座で合う
1940年 牡牛座で合う
1961年 山羊座で合う
1981年 天秤座で合う
2000年 牡牛座で合う
2020年 水瓶座で合う
2040年 天秤座で合う
2060年 双子座で合う
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木星土星の重なる星座を大きなスパンでみてみると、約200年ごとにエレメントが変わっているのが分かるでしょうか。
この同じエレメントで木星土星が重なる時代のことを“○○の時代”と呼んでいるのです。
約200年前の“火の時代”から“地の時代”へ切り替わった1842年、日本は、まだ江戸幕府が存在していました。
その後、1853年のペリーが来航したことで、日本は急速に新しい時代に進み、260年続いた江戸幕府は滅び、新たに明治政府が誕生したのです。
これまで統括していた幕府や藩がなくなり、身分制度が変わり、通過が変わり、着るもの、髪型、何から何まで新しくなりました。
それまでは「普通」と思っていたものが、ガラッと変わってしまったのです。
そして現在、2020年の水瓶座での木星土星の重なりが“地の時代”から“風の時代”への切り替わりに当たります。
歴史の教科書の中の出来事、と思っていたことが現実に起こるかもしれない、まさに今、そのような過渡期にいるということなんですね!
ちょっとワクワクしませんか♡
では、次に“地の時代”はどんな時代だったのか、「地」の性質からみてみようと思います。