多分前から日本にも入ってきてるんだろうけど、夏頃にメルカリでも完全に感染してると思われるもの、感染が疑わしいプルを見かけた。フランジパニモザイクウイルス
一度かかってしまうと治ることはないし治せる薬もない
代表的な症状は花弁に現れる赤いスプラッシュだけど、ウィルスじゃないナチュラルなスプラッシュとの違いを見分けるのはちょっと難しい。気温30度〜ウイルスが活発になり症状が出やすい。ウイルスフリーでも暑さでスプラッシュが出やすい品種もある。
1番わかりやすいのは葉に出る症状で、葉の変形とか滲んだような白っぽい斑点、密集した小さな赤黒い斑点や赤とか色んな色のシミ。葉の茎(ペティオール)の赤みがまだらになる。
品種や環境によって発現症状と潜伏期間(数ヶ月から数年)が異なる
オブツサ系なんかの菌性の斑点とは違って葉の広範囲が汚くなる←もう一つ大きい違いは、葉の生え始めぐらいから斑点やシミが入ってること。
原種などの真っ白な花にはアントシアニンがないから花のスプラッシュはない。
葉と花に同時に症状が出る場合と、どちらかにしか出ない場合がある
症例画像
Kukiatさんより
ちょっと前にも書いたけど、
感染ルートは枝をカットする時に感染プルを切ったあとのナイフの使い回し、手についた樹液、樹液がついた台などからっていうのが定説。
その他は虫から、根から、土からは感染するとかしないとか意見が割れてる
種子には遺伝しない
もしウイルスに感染したプルを見つけたら他のプルメリアと隔離するか勿体無いけど処分するしかない
(隔離か処分しろってことはやっぱり人が関わる以外にも感染原因あるんじゃないのって思うけどⵈ)
気づかないで放っておくと、大事な他のプルにどんどん感染が広がってて手遅れにⵈって可能性も
怖い
それでも欲しがる人が多いから意図的にウイルスに感染させて広めて売る人もいる←世界で初めてこれをしたのが、Metairie Pinkという品種にウイルス感染させてプリンセスビクトリアを誕生させたトップブリーダーのJoey Rosselliだと言われている※種子にX線を当てて作った説もあり。アメリカではFrmvの検査が2万しないぐらいで出来るのになんでまだウイルスかどうかはっきりさせないのか不思議
感染プルの花は綺麗だけど、レアなプルメリアではなく病気のプルメリアです