色を使った日常語って結構あります。

「赤」は比較的多く取り入れられている色です。


それは原始の日本で、色は色として認識されてはいなかった、という背景があります。


どういうことって?


赤いは 明るい様を表す表現で 「アケ」「アカ」に転じたと言われます。


今と違って、月の出ない夜は文字通り真っ暗。

何も見えない「クロ」の世界。


その暗くて恐ろしい夜が、日の出とともにだんだん明るくなっていく・・・・・。

目の前の出来事が明らかになっていく様子・・・・・それが「アケ」



最初に人々が意識した「色」は、状態をあらわすものだったんですね。


だから、まったく縁もゆかりもない、明らかな他人だということを表現するのに「赤の他人」という言葉を使います。

「他人」を強調したい時って、「同じ穴の狢(ムジナ)」だと思われたくない時。

暗いところを明らかにしたい時ですね。


同様に「真っ赤なウソ」というのは、明らかなウソ、全く真実のカケラもないようなウソ、ということになります。


じゃあ、赤っ恥は?

恥ずかしながら、私は、顔が赤くなるからだと思っていました。

これも、「誰が見ても、恥ずかしいこと。明らかな恥。」ということです。


知らずに使っていたら、とんだ赤っ恥をかくところでした(-^□^-)


ちなみに、赤っ恥をかくの「かく」は「掻く」という字だそうです。

「好ましくないものを表面に出す表現で多く使われる」

(語源由来辞典より)


だけど、自分がこの世で出会う人というのは、必ず必要があって出会う人だと思っているので、まったくのご縁のない「赤の他人」というのは存在しないんじゃないかな?

なんて、思っているフジタなのでした・・・・・(≡^∇^≡)



最後までお付き合いいただいてありがとうございました。


カラースクールT.A.A

藤田たかえ でした