ルーン碑文解読からルーン占いまで | NORTHERN SPIRIT

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☆ Historical products for Early Medieval ☆

こんにちは。

 

明日から5日間の夏休みです。

最近のブログ、休み休みって煩いよね。

今年の夏はほんとに暑すぎて、毎日クタクタだったから

休みが嬉しすぎて(笑)

 

 

そんなことはおいといて。

日曜日に美容室に行った時、

パラパラと眺めていた雑誌にスウェーデンの旅が

特集されていて、ストックホルムの他にシグテューナが

載っていて感激しました。

 

ストックホルムの北西部に位置するシグテューナ、

ヴァイキングに興味ある人しか知らない町

だと思っていたんですよね。

 

ヴァイキング時代末期 (10世紀末)に

エイリーク勝利王と息子のオーロフ王が建設した町で、

同時代のルーン石碑が有名だから。

 

 

 

 

↑ このように、ルーン石碑が大々的にパンフレットの表紙を飾っています

 

 

 

 

上記は町の地図ですが、「R」 を四角で囲んである印が5か所。

そこにルーン石碑があります。

 

それらを探し歩くのが楽しかった!

 

 

 

この石碑の右側には、

 

 

ヨルムンガンド(北欧神話のミズガルズ蛇)がいます。

 

 

スウェーデンに残るルーン石碑の多くは10世紀末~11世紀前半の

ものなので、キリスト教化されてから建てられた石碑が殆どです。

 

それでも、異教時代のヨルムンガンドが彫られているのは

当時の人々の心の裡にまだ古き神々が残っていたのかもしれません。

 

 

 

 

古ノルド語のテキストでは、ルーン文字の読み方も学べます。

 

 

 

こんな練習問題があったりして、楽しみながら学習できるようになってます。

 

 

 

note に解読記事を投稿しているので、興味があればどうぞ。

 

 

 

 

現代の産物としては、ルーン占いがありますよね。

 

ルーン文字は魔術に用いられたわけではないし、

神秘的な文字というわけでもありませんが、

おそらく、昔のゲルマン民族も何らかの形で

占いはやっていたんじゃないかな、と思います。

古代ローマの歴史家タキトゥスが

著書『ゲルマーニア』に記述しています。

 

ヴァイキングも、ルーンを刻んだ小枝を引くとか、

オラクル・ワンのような占い方はしていたかも?

 

 

私も、「今日の予定はそのまま進めるべきか?」

みたいな簡単な日常の占いは自分でやりますよ。

ヴァイキングのヤンガーフサルク(16文字)と、

アングロ・サクソンルーン(33文字)のバージョンで。

 

 

自作したアングロ・サクソンルーンのチップはすべて

購入希望してくださった方の手に渡ってしまったので

(お迎えくださった方々、ありがとうございました!)、

今は 「そらのともしび」 さんが製作されたイチイの木の

ルーンチップを使わせてもらっています。

 

イチイは常緑の針葉樹。

終わりと始まり、希望と再生、防御などを意味するとの

ことなので、占いに用いるのに相応しいかもしれませんね。

 

 

 

ルーンリーディングには、何人かの占い師さんの方法を参考にしつつ

私自身が洋書などで調べた内容をミックスしています。

 

上記の書籍に載っていた、北欧神話の男神4人(オーディン、バルドル、

ロキ、トール)のキャスティングは面白いと思いました。

 

ルーン占いも奥が深いですね。

 

 

北方碧