時々、私ってビジネスに向かないんかなぁ、とため息ついちゃう。
それがこういう本読んだりした時。
全然奮起できないんだよねぇ~。
お金はやっぱ欲しいし、モノを売るのは楽しいし、営業でスーパーレップとか言われると嬉しい気持ちにもなるし、もっともっと営業のスキルも身につけたいとは思ってる。
でも、このノリが苦手なんだ。
この本って具体的に行動内容が書かれているから、参考にはなるのよね、とても。へぇ~こういう風に営業してるんだ、この人・・・って一営業マンの行動スタイルとしての面白さはある。
ただ、私個人としては、やってみようか!とモチベーションはあがらない、むしろ、下がる。
当然ながら、営業って、断られる商売なんですよね。
どんなに優秀な営業マンでも、圧倒的に断られることのほうが多いお仕事です。
断られることは、誰だってイヤなもんです。
だから、断られてシクシクしちゃう気持ちを回避できるように、皆考えるんですよね。
トップセールスなら尚更その気持ちは強くなるはず。
で、その先の発想として、
1.断られることを「なくす」方法
2.断られ「ても」イヤな気分にならない方法
と大きく二つの発想があると思うんですね。
「訪問しなくても…」ってのは断られることを「なくす」方法を発想の基盤にしているんでしょう。
(ちなみに、この著者はタイトル通りに訪問しない人ではないですよ。散々訪問してその中で成功体験を経験しながら、断られない訪問を紹介しようとしているんでしょう)
私は、後者の発想なんです。
営業ってのは断られる商売だというのが大前提にあって、でも思いっきり楽しみたいんですよね。
だから断られ「ても」イヤな気分にならない方法を模索していきたいと思っているんです。
営業って断られても面白いものだと思っているんです。
だから、おいしい部分をツールに任しちゃうのは詰まんない、と思ってるのかな。
それに「成功」って言葉にアレルギー感じてるのかもなぁ。。
この本の中で展開されている営業手法に、詰まんなさを感じちゃうのは、営業の現場を楽しむって発想がちょっと欠けてるからかもしれない。営業「前後」の頭の中はとても楽しんでいる方だと思うけどね。
私は現場を楽しみたいんだよね。
だから、私の営業手法なんて大層なもんじゃないけど大前提になるのは、
営業スマイルをしない!ってことで、そこからすべての組み立てを考える流れになっちゃうんだよね。
地の笑い声って営業笑いとは全然違うじゃあないですか。そのまんまの笑い声を立てちゃう関係になると「信頼してもらうために」なんて考える必要もなく、すでに本音に近い話ができる環境になっちゃってるもんですよね。
初対面の人と素で笑えるためには、何が必要で何が不要か…そこから始まる発想とは、この本の内容は合わないんだよね。
私は私の発想でやっていくけど、←ガンコ(・・。)ゞ
きっとたくさんの営業マンを育てようとしていく中では、この発想は指導が困難だろうな、と思う。
この本の手法は一般的に言うと割と良書の分野に入るんじゃないかなぁ。
でも、でも、ちっとも簡単なことが書かれているわけじゃなく、根気と創造性をフルに働かせ続けなきゃ到底できやしない内容。
誰もができることじゃない。
つくづく思うけど、ノウハウなんてヤツは出し惜しんじゃいけないよ。
隠す必要がない。むしろ出しちゃった方が得だと思う。
システマチックにコピーペーストできるようなノウハウなら、露出したら最後模倣の嵐になっちゃうかもしれないけど、人に起因するようなノウハウって、自分自身の核部分を的確に判断できて、それを創造的に結びつけて継続する意志がなきゃダメだもんね。
同じことが出来ないものだから、ノウハウなんて全公開しちゃうべし!って思う。
この本って具体的な動き方が目に浮かぶから、よく書かれているとは思うけど、
まぁ、私には合わないな。。。残念ですが。