デザインのはなし | lila

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おもに絵を描いて過ごしています

普段 私がさせてもらっているデザインは
  
依頼者のオーダーに応えることや 見た人がどう感じるかを
  
基準にして 組み立ててゆく
  
  
  
でも、絵とかの自由度が高いものだと
  
描きながら つくりながら
  
そのひとの 持っている空気感や いま手にしているもの
  
だいじにしているものとか
  
そういうものが なんとなく浮かんでくる
  
  
事前に 言葉として聞いている場合でも
  
そのひとに所属しているものは
  
枠組みを超えて 伝わってくるんだ
  
(たとえば、同じハーブを使う人でも 流れてくる空気はちがうとか)
  
  
つくりながら、そういうものが流れ込んでくるとき
  
あぁ、この人は こんな時間を過ごして
  
こんなふうに 世界を見て
  
そしてこれから こういう方向に向かっていこうとしてるんだなって 思う
  
  
私は 個別具体的にいろんなものをキャッチするのはできないけれど
  
でも、そういう 
  
その人が積み重ねてきたものや 思い
  
その裏側に そっと抱き続けてきたもの
  
そういうものの片鱗に触れると
  
とてもおごそかな気持ちになる
  
  
私がつかめるものなんて そのひとのほんの一部にすぎないのだろうけど
  
でも、その真ん中にある 星みたいなものは
  
いつもきれいに 輝いている
  
  
だれもが自分のもちものを活かして
  
これまでと いまと これからを 生きてゆく
  
  
そのいぶきと歩みに
  
畏敬の念を 抱くばかりです