スケジュールの合間をぬって出掛けたものだから、
結局三十分ほどしか滞在出来ず、
そのままそこを後にした。


 今度、もう一度、昼間に来て、ゆっくり昼寝して、
想い出にひたりに来たいな。



 でもやっぱり、
ここは皆が愛に溢れ過ぎていて、
一人で居るのはかなり辛い場所だ…

 帰りのバスを待つ間、
i-Podであの曲を聞いてみる。

 彼と私が大好きだった曲。



 THIS NIGHT





 ボロボロ涙が止まらなくなってしまったけど、
もういいや。
暗くなって、人からも見えないし。

 あの時、
別に同じ日に来るとは言わなかった。



 十年ぐらいしたら…
でも、
キッカリ十年後とも言わなかった。


 40歳くらいになったら…
でも、
ちょうど40歳の年にとも言わなかった。






 はっきり約束していれば、
もしかしたら会えたのかも知れない。

 でもはっきり約束しなかったから良かったのかも知れない。



 今はまだ会えない。

 いつか、
死ぬまでに再会して、
昔話をして笑いあいたいね…


 でもそれは
まだまだ今じゃない。





 この日、港を眺める展望台で見かけた、
二組の男女が目に焼き付いている…

 仲睦まじく寄り添う30代と思しきカップル。

 その少し離れた隣には、
女性の肩をしっかり抱きしめる男性の手。
男性の胸に身を預けて寄り添う女性。
70歳代くらいだろうか…




 年配のこの二人の寄り添う背中を
いつまでもいつまでも眺めていたい気分だった。

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◆ ↓ノブヒコさんについてはこちらを↓ ◆
第27話『”その人”との出会い』  ◆ 第28話『真夏の熱病~離婚へ』  
第29話『29歳の誕生日』  ◆ 第30話『心が溺れたあとの…』  
第31話『愛と絶望とに翻弄された秋』  ◆ 第32話『禁じられた恋人達のクリスマス』
第33話『迫りくる春に怯えて』  ◆ 第34話『20代の精算・卒業』  
第35話『不足感は、すなわち不幸感』  ◆ 第36話『残酷な手紙』  
第37話『別れる?別れられない!』  ◆ 第38話『惚れた弱味』  ◆ 第39話『悪い事は悪い!』
第40話『ターニングポイント』  ◆ 第41話『封印』  
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「去年も、十月二十八日に?」



「うん。でもさ、あの時、40歳になったら…とも言ってたし、
それだったら今年でしょ。だから今年も来てみた。」



「ここに来た日、十月二十八日だったって、よく覚えてたね。」



「手帳にさ、休み取った記録が残ってたからね。」



「そっか。知っててくれたんだ。
十月二十八日がここに来た日だったこと…」




「さすがの松尾さんも、40歳のオバサンになったかと思ってたけど、
ちっとも変わらないね。ていうか、また綺麗になったんじゃない?」




「え~~~!うそ!ほんとはガッカリしてるんでしょ、
老けたな~って。会わなきゃ良かったって…」





「会わなきゃ良かった…、そうかもね、
ますます綺麗になってるとは予想外だったし…
冷静で居られなくなってしまいそうだから、
会わなきゃ良かったかもね。ははは。」




「ノブヒコさん、
まさか会えるなんて…」


「うん。僕も。あの時の言葉、
覚えててくれて嬉しいよ。」



「もう二度と会えないのかも知れないと思ってたから。
だから、ここに一人で勝手に来るだけなら…
ってそう思って。」



「そうだね。僕も。二度と会えないのかも知れないと思ったし。」




 日が落ちて暗くなってきて、
寒くなってきた。
目を閉じていてもこれ以上の妄想は広がらなかった。


 そう、それは妄想。





 私は、ただ一人ぼっちでベンチに座り、
涙を隠すためにうつむいて目を閉じてただけ。


 浮かんで来た妄想のシーンは、
あっと言う間に途切れ、
現実に戻る。





 遠いあの日の映像なら、
そのまま、まざまざとここに浮かんでくるのに。
過去しか無い、それが現実。

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 この季節、
西日が傾き始めたら、日が落ちるのは早い。

 あっと言う間に、薄暗くなってくる。
そして少し肌寒くなる。


 それでも、
愛しい時間を惜しむように、
ベンチで寄り添うカップルが数組。


 噴水で遊ぶ子供を見守る
ご夫婦が一組。



 落ち葉を掃く、掃除のおじさん。



「あれ?いらっしゃい! 
今年は遅かったねえ…
すっかり日が落ちちゃったから、寝転んでっと風邪ひいちゃうよ。
今日は天気良かったからもっと早く来れば良かったのにねえ」



「どうも!去年はホント良い天気で、
気持ち良くたっぷり昼寝させてもらえましたね。
今日ももっと早く来たかったんだけど…」



「まあ、風邪引かないように、
ほどほどにユックリしてって。」



 掃除のおじさんとの会話のあと、
ベンチに座る男性。

 うそ…

 うそでしょ…



 そんな、まさか!


 その男性を確かめようと、
恐る恐る隣のベンチに目をやる…

 彼も何かを察知したかのように、
こちらに目を向けた。


「…なんで?なんでいるの?」


「……。」

 驚いた目をしながらも、
ただただ笑顔をみせる彼。



「なんで?なんでいるの?」

 同じ言葉を繰り返す私。



「久しぶりだね。」



「ノブヒコさん!」


 ドラマや映画なら、ここで
駆け寄って抱き合うって感じだけど、
現実はそうはいかない。

 おどおどと近寄る。


「まさか本当に会えるとはね。」


「どういうこと?なんで来たの?」


「あの時、言ってたじゃない。
十年後にまたここに来たいって。」


「うん、でも…」



「十年後って、去年だったでしょ。」



「え?去年も来たの?」



「まあね。掃除人に覚えられてたねえ~、はははは。」



「去年も、十月二十八日に?」


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 九割がカップル、
あとは家族連れ。
単身で来ているというだけで目立つのに、
泣いているのを悟られたら…

 慌てて涙を隠す。






 やっぱり今日来て良かった。

 十一年前の約束は、<今日>という訳ではなかった。
ただ、
十年くらい経って、
私が40歳とかになったら、
またここに来て、一人でもノブヒコさんを思い出そう…
そう言っただけ。



 だから、
ちょうど十年経った去年でも良かったのかも知れないし、
40歳になった今年の、他の日でも良かったのかも知れない。

でも、
同じ空気を感じたくて、
あの時と同じ十月二十八日を選んだ。
40歳になった私があの日にタイムスリップするために。





 ちょっと時間はあの時よりも遅くなっちゃったな…

 あの時のようにお昼寝するにはもう日が傾きはじめてる。





 いくつも並んだベンチ。

 どれだっけ?

 こっち側だったな。

 奥じゃなかった、
確か真ん中よりちょっと手前だったかな?




 それと思しきベンチに一人で座る。

 座った瞬間に、
過去の絵の中に自分がパズルのピースとしてハマり込んだような
なんとも言えない感覚を覚える。



 あの時と同じ、噴水の優しい水音。

 本当に静かな公園。




 目を閉じると、
私のひざで寝息を立てるノブヒコさんが
そのまま見えるみたい…


 全身に鳥肌が立って、また涙、涙、涙…


 子供のように、わんわん声を上げて泣いてしまいたい…



 ほんとうはそんな気分だったし、
次々に込み上げてくる涙をコッソリと拭っているにも
とても間に合わない感じだ。


 それでも、周囲の目を気にして、
必死に堪えながら密かに涙…





 このままここで、
誰も居なくなるまでここに居て、
そして、
誰も居なくなったら、
思いきり泣きたい。



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 あの公園…



 そう、十一年前、
ここのコインパーキングに停めたよね。

 ノブヒコさんの紺色の愛車を思い出す。



 もちろん彼の車はそこに無い。
でもその駐車場をみただけで胸がギュッとなる…



 公園の入口が見えてきた…

 雲一つ無い青空を
少し傾きかけた穏やかな西日が照らす。

 真っ青な秋晴れ、
オレンジ色の陽射し。

 十一年前は、
たぶんもう少しだけ早い時間に来た気がする。






 港をのぞむ展望台の
あの屋根…

 その屋根の下には
何組もの男女。
若い恋人達、老夫婦…

 どのカップルも愛に満ちて
幸せそうにしっかり寄り添ってる。
手を繋いだり、
肩を抱いたり、
腕を組んだり、
肩に寄せた頭を撫でる手…


 その光景が遠目に見えた瞬間に
私の目には涙が一気に込み上げてきてしまった。




 あの時と同じ光景…


 あの幸せそうなカップルたち…


 十一年前は私もあの中にいた。
ノブヒコさんと…








 こぼれる寸前の、
目に溜まった涙をそのまま我慢しながら、
右手の噴水のある公園へ。


 あの十一年前の今日も、
こんな風にいいお天気だった。
噴水の前のベンチ、
私のひざ枕で昼寝する彼の
安らかな寝息と噴水の水音を聞いてた麗らかな午後だった…


 あのベンチ…


 あの時の、あのベンチだ…



 あのベンチ、あの噴水…


 そして整然と手入れの行き届いた
ブリティッシュガーデン。





 入り口に立って見渡すその全てが、
遠い遠い想い出の中のあの日の光景と
あまりにもそのままで、
堪えていた涙が倍になって溢れ出てしまった。


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 彼の言葉はともかくとして、
私は、自分のあの日の言葉を嘘にしたくない。





 不倫は過ちではあったけど、
あの頃の想いは真実だった。
それを消してしまいたくはない…




 もしかしたら、
もう死ぬまで一度も彼に会うことはないかもしれない。

 もしかしたら、
来月には私が急死しちゃうかもしれない。




 そしたら、きっと、
十一年前のあの日の自分の言葉を実行しなかったことを、
どこまでも悔やむだろうから。







 ただただ、
私の古いアルバムの中の、
一番大切な想い出のページを見に行ってこようと。
そう思った。


 40歳になったら…

 そう話したあの展望台から海を一人で眺め、
あの時の言葉どおり、
彼を思い出してみたいだけ。

 きっと泣いてしまうだろうって想像がつくけど、
神様、許してもらえないでしょうか?
ただ、想い出に涙するだけです。



 私がこの日、あの場所に行くこと、
もちろん彼には伝えない。
どうか、一人で泣きにいく事だけ、お許し下さい。


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彼は、
「会ったら昔みたいになるのが怖い」
と言う。


 まだそんな風に思ってるんだ。







 もうこんなに時が流れて、
オバサン、オジサンになっちゃったというのに。








 じゃあ、もっともっと、年月が経って、
オバアさん、オジイさん、になる頃、
やっと友達になれるのかな?


 今はまだ、時期尚早だってことなのかな?






 まだ友達になれない、
だからメールも出来ない。


 あと何年したら、
友達になれるかな。


 あと何年したら、
笑って再会出来るかな。




 このまま、
会えないまま、どちらかが死んでしまうのだけは嫌だな…





「一度会ったら昔みたいになるのが怖いのです。
あなたは不思議な魅力がありますしね。」


 この言葉が、
心の奥で、嬉しかった。











 ノブヒコさんとの六年ぶりの
メールのやりとりがあったその年の秋、
私は40歳になった。

「40歳になったら…」
遠い昔の私は、40歳の自分に約束をしてた。



 あの遠い日の自分にもう一度会いに行くこと。


 十一年前の自分に会いに。







「あ~、なんて幸せなんだろう。私、一生の想い出だわ。
十年くらいして、そう、私が40歳になったら、また来たいな。
もしノブヒコさんが私のコト忘れてても、
私、独りでここに来てノブヒコさんを想い出すから。」




「松尾さんが40歳かぁ…、その頃には僕の事なんて
すっかり忘れちゃってるんじゃない?
ここに来たことも忘れてたりして…ははは。
覚えててくれたら嬉しいけど。
…一緒にまた来たいね。」





 彼の言葉はともかくとして、
私は、自分のあの日の言葉を嘘にしたくない。





 不倫は過ちではあったけど、
あの頃の想いは真実だった。
それを消してしまいたくはない…


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from:高田

 私としては会って昔の話をしたい気持もあるのですが、
一度会ったら昔みたいになるのが怖いのです。
あなたは不思議な魅力がありますしね。
それに以前とは置かれている状況が違います。
今は仕事も忙しいですし会う時間も取れないでしょう。
そういう意味で会わない方がいいと思うのです。
言葉足らずでごめんなさい。
───────────





 「会う」
なんて一言も臭わせていないし、
むしろ会わないからこそ、というメールのやりとりだったのですが、
彼からのこの言葉に驚きました。


「一度会ったら昔みたいになるのが怖いのです。
あなたは不思議な魅力がありますしね。」





 私は、たとえ再会しても、
もう二度と彼と恋仲にはならないと覚悟を決めていますし、
そうならない自信がありました。

 昔、一番愛した人、としてフレンドリーな付き合いが
出来ると思っていました。
だってもう一昔前のことだもの。




 もう二度と、絶対に不倫だけはしない!



 それだけは誓って生きているのだもの。
あんな地獄の想いはもう嫌。








 彼以来誰も愛せなくて、
彼とのことを思い出すたび今でも涙が出るけど、
でも、
決してヨリを戻すつもりはない。

 もうドロ沼に戻るのは嫌。
あんなに辛い想いをしてせっかく断ち切ったのだもの。





 どんなに彼を愛してても、
彼が既婚者である限り、
二度と彼とは恋仲にはならない。
その揺るぎない気持ちがあるから、
昔話の出来る友達になれる頃だと思ってた。






 でも、彼は、
「会ったら昔みたいになるのが怖い」
と言う。


 まだそんな風に思ってるんだ。



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今日は小説の前に、長文を一個。
賛否両論あるのは承知の上でUPするので、
正直かなりドキドキではありますが…涙
◆ ◆ ◆ ◆ ◆




「婚外恋愛」という言葉は、「援助交際」という言葉に似ている。

なにが似てるかって、

「援助交際」って言うと少しは聞こえが良いけど、
どう言い換えようが「売春」「買春」以外のなんでもない。

「婚外恋愛」って言うと少しは聞こえが良いけど、
どう言い換えようが「不倫」以外のなにものでもない。

キレイごとぶるのは頂けません。みっともないでしょう。


ネットの普及で既婚者の恋愛は大きく変わりました。
ネットのお陰で、不倫の出会いの場はおびただしく増えた。
ネットだけでなく実社会で出会った人とだって、
ネット(メール)のお陰で、コッソリ連絡を取り合う事が
いとも簡単に出来るようになりました。

浮気やら不倫やらが、
夫たちのものだった時代は完全に終わり、
今や主婦たちの不倫がその大半になってきていることを、
世の男たちは知っているのでしょうか?
のんきに「うちの女房に限って」だなんて
タカをくくってる場合では無い時代です。

不倫の恋愛を自分の都合良く肯定したがる夫族は昔から多いけど、
じゃあ、貴男の可愛い子供たちの母親である妻が、
貴男のご都合主義な理屈どおり
「”結婚したらもう恋愛は一生ナシ”じゃなくて良いと思う」
「バレない事、家庭を大事にしてさえいれば他人との恋愛は自由」
って、ヨソでヤリまくってる女であっても本当に良いんですね?
子供たちの父母が、嘘にまみれて薄汚れたエロ狂いの犯罪者でも
良いと言うんですか?


男の場合は不倫したくても、時間を作る事も主婦ほど簡単じゃないし、
まして誰でも女がすぐに飛びついてきてくれる訳じゃない。
その点、女の場合はしたい放題。ネットに一言書き込めば
何百と熱いメッセージが飛んでくるし、
現実社会でだって自分さえその気になれば相手に事欠かない。
おまけに主婦は夫の居ない時間を自由に使えるのだから、
昔のようにチヤホヤされたくなったら、ドキドキしたくなったら、
その気になればいつでも欲しいだけ可能なんだもの、
夫族が不倫するのもたやすくなりましたが、
妻族が不倫するのはその何倍も簡単。
恐い時代になったものです。

そんな中に、単なる割り切ったお遊び不倫もあれば、
本気でのめり込んでしまう既婚者の恋愛もあります。
以下には主に本気でハマってしまった場合の話を記します。

少なくともまともな良識をお持ちの方なら、
どなたも既婚者の恋愛を堂々と正しいことだとは
思っておられないハズだと私は信じています。
そこを堂々と「正しい」なんて言うとしたら、
人として話をする価値もありませんね、終わってます。

「人生は一回キリなんだもの、自由に楽しまなくちゃ!」
というのは正解ですが、だからといって殺人や
盗みや詐欺などなど法を破る行為はオッケーではないハズです。
同じく不倫は法を破る行為だという事、忘れてもらっては困ります。
とはいえ、人が恋をしてしまう衝動というのは
ある程度は理性で制御出来るといえども、
完璧に食い止めることは出来ない場合も確かにあります。
でもそれを容認してはいけないのです。

それだけに不倫をしている人の苦しさはひとしおであり、
できれば何らかの解決をしたいと、
本当はそんな不自由な想いなど無いに越した事はないのだと
思っておられるのではないでしょうか?
そんな切ない恋をしなくても100%ハッピーで
居られるものならその方がどんなに幸せだろうかと。
そんなことをつゆも思わず「人生には不倫ありき」だなどと
開き直り、居直っている人がいるとしたら、
そこまで腐りきった輩は人間失格。
害虫に成り下がったということでしょう。


不倫ってどこからが不倫?とかどれが浮気?
なんて、それを議論しても無意味で
単なる言葉遊びにすぎません。
”背徳”によって傷つけられる側、
つまり裏切られる側の人間の感覚がすべてを計る物差だから、
これは千差万別です。
「それは不倫だ!」と相手が傷付くことが予想されるなら、
もうそれが不倫であって、どれだけ付き合ったかとか、
どんな付き合いをしたかとか、どこまでが許されるとか
その程度問題はすべて裏切られる側の人の心次第で決まる。
傷つける犯人側の価値観や感覚は
そこでは一切通用しないのです。

SEXを伴うかどうか、
ここが判断基準だと思っている方も多いでしょう。
法的にも不法行為に当たるかどうかはそこが問われるでしょうから。
しかしSEXだけなら「ただの欲求の解消」として割り切れるので
”裏切り””背徳”では無いから無罪で、
心が動いたら有罪だという考えの人もしばしばおられますし、
しかしこれも大半の世界において男性の不貞行為と
女性の不貞行為に対する見方が平等ではなく、
「ただの欲求の解消」であったとしても女性が婚外SEXをしたら
それだけで即、有罪だと考えられる事が多いのが現実ですよね。

オスはバラまきたい本能が身体に備わっているから?
本能がそうさせるから婚外SEXの罪が軽い?
いいえ、それを言うなら、
メスには「より優秀なオスの遺伝子を身ごもりたい」本能が
身体に備わっているのですよ。
動物的に考えるなら、
メスだって、つがいの相手だけでは満足しない生き物なのです。
つまり、男だから遊びは許される、女だから遊びが許されない、
本能がどうのこうの…というのは理屈が成り立たない。
どっちもダメはダメ!ということです。

良く言う「浮気は許すけど本気は許さない!」
という台詞にあらわされるように、
その考えでいけばSEX自体の有る無しは重要事項では無く、
心が動いたかどうかが重要な事のように言われることもあります。
極論とするならSEXを伴う裏切りよりも、
プラトニックな裏切りの方が重いとも受けとれかねます。
性の欲求に駆り立てられたのではなく、
純粋に心が動いた本気の恋だということになるからです。
心の裏切りは、体の裏切りより罪が重いということでしょうか。

しかし、そんな単純に比べられるものではありません。
SEXは本来、究極の愛情表現であり、
愛しいものに触れる行為は動物のすべてが自然に行うもので、
母親が産まれたわが子を愛しさあまりに抱き締め、
カラダを撫でるその行為と同じものの延長とも言えるでしょう。
その行為を行う事で愛情の疎通が極められるのですから
心が高まれば高まる程に、
当然SEXは無くてはならないものとなるでしょう。
SEXの関係に”心の裏切りは一切ない”とは言えないことになります。

ではSEXを伴う愛情が仮に心身共に究極の愛情だとして、
逆にSEXを伴わないプラトニックな愛情は
不完全だと言えるのでしょうか?格下だと言えるでしょうか?
健全な男女の恋愛であれば当然SEXを伴うことが自然で、
より愛情を高めあう事になるでしょう。
しかし極端なハナシですが身体的な問題等の何らかの問題で
SEXや肉体に触れる行為が出来ない人もおられます。
そんな方の恋愛は不完全かと言えばそうは言えないでしょうし、
もしかしたら普通にSEXを出来る人たちの想像を
遥かに超える深い恋愛がそこに築かれるのかも知れません。
それは同じ人間である以上、SEXが可能な人間であっても
そんな特殊な恋愛を築くことは全く不可能ではないはず。
そんなこと現実に有り得ない!とは言い切ることは出来ない。
極めて希少かも知れませんが、
つまりプラトニックでも究極の恋愛は存在し得る。


殺人やら盗みやら詐欺やらといった犯罪と、
不倫とは全然違う!という人もいるかと思います。
殺人やなんかは刑法に反するので警察に捕まりますが、
不倫は今は警察に捕まりませんものね。
では、実際法的にみると不倫ってどういうものなのか。
既婚者が家庭への忠誠を裏切る不倫の恋愛は、
刑法で言うところの刑罰を伴う「犯罪」とは呼ばれませんが、
民法上の「不法行為」にあたり、裁判で罰を受けるれっきとした罪です。
単に恋人どうしの浮気とは全く意味が違います。
刑法を破る事を「犯罪」と呼び、
民法を破る事を「不法行為」と呼びますが、
意味は同じで、法を犯すということです。
刑法を犯すと警察が出てきますが、民法では出てきません。
罪が軽いからではなく、「民事不介入の原則」があるからです。
しかし、1947年(昭和22年)まで、
刑法に第183条「姦通罪」が存在していました。
既婚女性の不倫の恋は命懸けだったのです。
不倫が警察に捕まる犯罪だというのは、
明治や江戸じゃありません、昭和です。ついひと昔前です。
今も、警察こそ不介入ですが、法を犯す行為であるのは間違いありません。

では男はどうか。
男は新民法下での損害賠償に当たる不法行為、
また同じく家族の平和を規定する家事審判法の制定が
あったにもかかわらず、
初めて男が損害賠償の責に問われたのは
それらの法律の制定後ずいぶん経ってからだったそうです。


姦通罪、
イスラム諸国では、女性はそれで死刑になってますよね。
中には既婚男性にレイプされた女性が姦通罪で死刑になるケースも
多々あるようです。驚きます。
姦通罪って日本人にとっては昭和22年に廃止されているので
時代錯誤な感じがするでしょうけれど、
お隣の韓国では現存しており、実際に今も、不倫は刑法を犯す犯罪なのです。
この犯罪を犯せば懲役刑です。
韓国のそれは日本の過去のそれとは違い、かなり潔いものです。
男女共に罰せられる法律なのだそうですから。
そもそも日本統治時代に作られたのが姦通罪なので、
元々は日本同様に妻だけが罰せれる法律だったそうです。
しかし日本で姦通罪が廃止となった6年後(昭和28年)に
韓国ではむしろ反対に姦通罪を厳しく改正、
夫もこの刑法の対象となったのだとか。
妻が浮気するのも姦通罪。その恋人も姦通罪。
夫が浮気するのも姦通罪。その恋人も姦通罪。
ここまで徹底するならたいしたもんです。

日本で約60年前に廃止された姦通罪は、
夫以外の男に走った妻だけが裁かれるという
完全に偏ったものでした。
そもそもこの刑法第183条「姦通罪」が制定されたのは、
「妻が浮気すると出兵中の兵士の士気が下がるから」という理由だとか。
戦後、新憲法の制定で「男女平等」が謳われるようになり、
この姦通罪は憲法の男女平等に反するという理由で、
昭和22年になって廃止されました。なぜ廃止?
お隣の韓国は平等にするために男女とも罰するように法改正したのに?
男女平等でないから、
男女平等に裁くようにすれば済む話ではないの?
日本はなぜ男女平等を謳う新憲法下で姦通罪を廃止にしたのか、
それは・・・
それじゃ世の我侭なオッサン連中が困るからです。
今もそうでしょうけど、
当時はきっと今以上に、政治家や大物実業家などなどといった
各界の権力者のオッサンたちは、
妾や愛人をいっぱい作って豪遊していました。
こういう権力者らが美味しい想いをし続けるためには
姦通罪を「夫」の側にも平等に与える罪とするわけには
いかなかったんですね。だから廃止。なんという身勝手。

しかし今となっては、
主婦の浮気率のほうが夫の浮気率を上回る世の中。
浮気も不倫も、犯罪意識はすっかりなくなって、
とんでもなくカジュアルになっちゃって・・・
時が昭和22年以前なら警察に逮捕されるというのに、
妻が楽々と浮気しまくりな今の日本の世の中。
姦通罪の廃止から何十年経って、
殿方は奥様たちに裏切られるハメになったということでしょうか。


私は法律の専門家では無いので法律の運用を
ここで詳しく論じることはしませんが、
現在の日本の裁判所は、
調停や判決には「不法行為」の考え方を
そのまま反映しない立場を多く取っているそうです。
「原因はあなたにもあるのではないですか?
もっとよく夫婦についてお互い語り合いませんか?」、
というのがその姿勢のようです。
その点、「悪いものは悪い。とりあえず慰謝料を払いなさい。」
という立場を取る欧米各国とは、
儒教思想が残る日本のそれと考え方や
運用に違いが見られます。
どちらがいいとは一概には言えませんが、
少なくともSEXを伴う既婚者の恋愛が、
倫理的に良くないというだけでなく、
実際に法律上も罪であるということは
改めて言うまでも無いことなのです。
「恋愛は個人の自由」ですが、
「婚外恋愛は個人の自由」なんかじゃ決して無いのです。

時代が急激に変化し、男も女も恋愛の様相も激変している。
自由恋愛だのなんだのとモラルも貞操も崩壊、、、
この流れは、もう誰にも止められないでしょう。
価値観や倫理観は、その時代時代で善悪が入れ代わる程
反転したことも過去の歴史には多々実在します。
例えば、戦前の日本が”鬼畜米英”その他モロモロの倫理を
絶対的な”正”だと信じていたのが終戦と同時に崩壊したのもそう。
例えば、地球を中心にその他の星が回っているという”正”も
後になってみれば地球が回っているほうが”正”に変わり、
既成の概念は不確かなもので
時代とともに変わるとも考えられるでしょう。
結婚制度という既成の秩序や概念もそのひとつに過ぎないし、
そんな制度や既成概念なんてものに縛られるのは
馬鹿げているという人もいるかも知れません。

結婚制度や男女のあり方を考え、
その多様性を社会が認めなければならない時代。。。かも知れません、
が、しかし!
そんなゴタクは所詮は言い訳に過ぎないはずです。
なぜなら、そんな既成概念で作られた結婚制度に同意する
書類にサインをし、その契約を守ることを決めたのは
まぎれもなく既婚当事者本人であるのだから。
まぎれもなく自分で神の前でも誓ったのでしょう?
自分でその契約を選びサインしたにも関わらず、
後になって守れないと言うのは
時代がどんなであれ”悪”でしかないハズです。
守れないならば契約不履行の賠償責任を負い、
契約を解消せねばなりません。

そして何よりも、人が人の信頼や愛情を裏切ること、
人が人をダマすこと、それが”悪”であるということは
どんなに時代が流れていても変わらないはずです。

婚外の恋愛を正当化というか肯定する姿勢は
決して誉められたものでは無いはずです。
自分の親や子供の目をみて堂々と
胸を張って「イイ恋愛してます」と言えますか?
どんなに心から愛しあっていたとしても、
よくても「不純異性交友」と言われるのが落ちです。
哀しいかな純粋な「恋」とは呼べません。
たとえ当事者がそれを純粋な「恋」と呼んでいたとしても。
家庭を運営する執行責任者の一人として失格です。
その運営責任を果たす事が
”バレない”ことだというように言う人もありますが、
それは都合の良い正当化のための言い逃れにすぎないとは
当事者でも解っておられるハズ。
”バレない”なら何をしても良いというのなら
それは”良心”の欠片も無い利己主義の極地。
”バレなければ無い事と同じ”だなんて有り得ない。
信頼を寄せてくれている人に”隠し事”と”嘘”、
相手を影で裏切るなんて、これほどの酷い侮辱はありません。

誰もがきっと、解っているけれど。。。!なのですよね。
それでもやはり自分を責め続けるべきことであって
絶対に正当化してはイケナイ。。。

”英雄色を好む”といいますが、
この言葉はナポレオン時代あたりから伝わった言葉ですよね。
それを都合の良い正当化の為の言い訳にしてませんか?
確かに、現代の世の中でも一般に成功しているといわれる富豪や
実業家などは浮いた話も多く、お盛んな方が多いようにも思えます。
出世欲や物欲など欲しいものを手にする欲が強く
その実力がある人々なのですから、
同じく性欲も強いというようなことでしょうね。
ただ私が思うに、
それじゃあただのナポレオンじゃん!
解りやすく言えば、あまりにも原始的というか、
本能的なだけの動物レベルな人間だと思うのです。
現代社会に生きる人間が
そんな畜生並のレベルの低さで良いのですか?
なんでも欲に飛びつくのではなく
理性をもって自分を律する事ができる知能や誠実さを持っている人は、
成功者達の中でも抜きん出た一握りの精鋭ではないでしょうか。
浮気をする原始的な人は石ころのごとくゴマンと転がってますが、
浮気をしない人はダイアモンドほどの稀少価値がある。
人間として”より難しいことを可能にする力を持っている”
のがどちらの人間であるかは明確だと思うのですが。

信頼を寄せてくれている夫を、あるいは妻を、
その存在や夫婦の生い立ちを冒涜する行為。
子供たちも、汚れた親を察して絶望しています。
私も子供の頃、親の不倫を察して気付かぬフリをしてきました。
本当は汚れた親を殺してやりたいと思ったし、
汚らわしい親の子供である自分も死にたいと思った。
実際に汚れた親を殺害してしまった人も知っています。
先にも述べましたが、
”嘘は発覚しなければ真実となる”というのは
利己的な弁解に過ぎない。
真実は一つしか無いのです。
しかし恋は誰にも予見出来ず防ぎ切れない心の反応。

精一杯考えてはいるものの今の相反する悩みや、
心の葛藤から抜け出せない状況、これを常に
”このままじゃいけない”と問い続け、
”生産的””建設的”に自らの幸せについて深く考え、
自分で迷宮の出口を見つける為の糸口を探していくべき
だと私は思います。
ハマってしまったからといって、浸かってちゃいけない。


「不倫」、と呼ばれる恋は
自らが選んだハッピーエンドの無い空しい試練の道。
世の倫理観に背き、家庭や親兄弟を欺き、
刹那さや不幸や罪の意識と常に連れ添うもの。
恋をしていることの幸福感も確かだけれど、
実は最も本当の幸せからは遠い世界です。
堂々と家族や友人などに祝福される関係って
当たり前だけど凄く凄く幸せで心地よいもの。
本当の恋は、決してうしろめたい罪なものではないはず。

それでもこれもある意味本当の「恋」。
純粋で何の混じり気もなく、ただひたすら慕い、
幸せを願う。恋する気持自体は同じなのだけれど。。。
過ちはいつか正さねばならず、
罪悪の償いは必ずせねばならないハズです。

本当は恋人とのデートのことで頭が一杯なクセに、
「ママはパパが大好き?」と無邪気に聞く純粋な子供に向かって、
いけしゃーしゃーと「パパが大好き」という嘘をつく、
そんな女のどこに美しさがあるというのでしょう。
人の心は自由であってこそ生き生きと生きて行ける。
だけど倫理や法律はあるのです。
人が決めた倫理や法律に従うのが嫌なら、
法も倫理もない無人島で暮らすしかありません。
婚姻という法制度に乗っかって、自分でサインした以上、
その制度を守らねばならないのです。
一生夫にだけ操を尽くすという契約書に、
一生妻にだけ操を尽くすという契約書に、
自分でサインしたのだから。





追記:(独身の貴女へ)
「彼は誠実だし、浮気なんかとは違う、真剣な恋愛なの」
って思っているかもしれませんが、
妻にウソをつき、家族を騙して裏切りを行える人物は、
結局、貴女に対しても、誰に対しても、
同じ事を出来る人なのです。
「私は特別」だと言い切れますか?
最も「特別」であったハズの家族に酷い嘘をつける人なのだもの、
特別なハズの貴女も例外ではない。
結婚するしないは関係なく、貴女が幸せな恋愛が出来るのは
速やかに独身になって堂々と対等に立ってくれる人の場合だけです。
それが本当の愛だから。
薄汚い不法行為に加担させる男の愛なんて、
本物なんかとはほど遠いものですから。




          どの立場にもなった過去のある私自身の
           反省と懺悔をこめて。


長々と駄文におつきあい下さり、
ありがとうございました。
            松尾璃玖

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「会社のA子からアドレスを聞きました。
ご無沙汰しております!
本社にご栄転なさったとのことで、
おめでとうございます!
年賀状が返って来てしまったので
会社に再送させて頂きましたが、
届いてますでしょうか?

お元気ですか?
たまには近況などお知らせ下さいませ。」
 










 ノブヒコさんから、返事が来た。

 メールとはいえ、
彼と会話するのはあの再会以来。






from:高田

 お久しぶりです。手紙ありがとう。
返事をしようと思っていたのですが
仕事が忙しくて遅くなってしまいました。
聞いてのとおり本社に異動になり今は単身赴任で頑張っています。
手紙を拝見したところ、充実した人生を送っているようですね。
それにしてももうすぐ40才とはびっくりですね。
という私は41才になりましたが・・・
それとピークの時より10kgちょっと痩せましたよ。
───────────







from:璃玖

 転勤も転居も知らせてくれないなんて水臭いなあ。
っていうか、なんか私避けられてます?

 10kgも痩せたなんて、
病気でもしたのですか?心配。
───────────







from:高田

 別に避けてたわけではないのですが、
単身で近くにいるとなると
私自身の気持の誘惑に負けてしまうかもしれなかったもので・・・
あえて連絡はしませんでした。すみません。
それと痩せたのは健康的に歩いてのもので
決して病気をしたからではありませんのでご心配なく。
あと10kgダイエットし入社当時の体重に戻すのが夢です。
───────────







from:璃玖

 そうですか。元気なら何より。
避けられてたり、嫌われてたり、って訳じゃなくて良かった。

 なんだかこんな風に友人として会話出来る日がくるなんて、
嬉しいです。こうやってメールしているのは御迷惑ですか?
───────────








from:高田

 メールされるのが迷惑なんてことはないですよ。
最近単身赴任して思うのは家族ってやはり大切だなということです。
嫁はどう思っているかわからないけど、
帰ったら子供は喜んでくれるし、
休みは毎週帰省していつもどこか出掛けていますよ。
今付き合っている人がどんな人かわかりませんが
愛してもらっているのならそういう方は大事にした方がいいですよ。
今の私は男女の愛より家族愛という感じです。歳をとったのかな。
───────────







from:璃玖

 八年も経ってるのだから…って思っていましたが、
性懲りもなくメールを待ってソワソワしてしまう自分に笑っちゃいます。
メールがくるのを待ち焦がれてしまったり、
なんか八年前と同じ過ぎてビックリっていうか懐かしいような、苦笑い~。
高田さんも相変わらず…

「家族は大切」かぁ…。
そんな言葉をシミジミ言えるのは少し羨ましい気もしますね☆
私が別れてあげて正解でしたね~感謝して貰わなくっちゃ(笑)

もう全部何でも話しちゃってもいい位の
長い年月が流れちゃってる訳だし…
そうやって何でも話せる友達に戻りませんか?
(と言ってもメールでだけですけどね。)
友達になる気は無いって言われちゃったら悲しいけど。
───────────






 平成二十年のお正月後に彼とやりとりしたメールの抜粋&要約です。

 私は、このメールのやりとりをしながらも、
「会う事だけはしない」
「会わないからこそ、メールだけでも気軽に友達になれたら」
昔の仕事のパートナーとして、たまに近況を話すくらいのメル友、
八年も経ったのだから、それぐらいは許されるだろうと。
そんなつもりでこのメールをやりとりしてました。


 ところが、ノブヒコさんからのメールに、
意外な言葉が…



◆ ↓ノブヒコさんについてはこちらを↓ ◆
第27話『”その人”との出会い』  ◆ 第28話『真夏の熱病~離婚へ』  
第29話『29歳の誕生日』  ◆ 第30話『心が溺れたあとの…』  
第31話『愛と絶望とに翻弄された秋』  ◆ 第32話『禁じられた恋人達のクリスマス』
第33話『迫りくる春に怯えて』  ◆ 第34話『20代の精算・卒業』  
第35話『不足感は、すなわち不幸感』  ◆ 第36話『残酷な手紙』  
第37話『別れる?別れられない!』  ◆ 第38話『惚れた弱味』  ◆ 第39話『悪い事は悪い!』
第40話『ターニングポイント』  ◆ 第41話『封印』  
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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