そしてまたしばらくの沈黙の後、筒井君が、



「あのさー、呼吸に関する臓器でさ、…えっと、
煙草とか吸ってると黒くなるところはどこだ?」



「ば~か、その手には乗らないっ!」




 二人とも一切体勢を変えないまま。
さらに沈黙の後、
何故か私は、



「あのさ…、……あの、<はい>」




 と言った。
その瞬間に筒井君の心臓の音が凄く大きくなるのを感じた。

 そして筒井君が体勢を変え、
うつむく私にキスをした。

 その時、
男どうし親友だった二人が消えて、
彼氏彼女になった二人がそこにいた。
そんな感じだった。





 その日から私たち三人の新しい関係が始まった。
三人は変わらずマブダチだった。
そして私と筒井君は学校中で一番仲の良いカップルだった。
いつでも三人、また二人で一緒にいた。



 筒井君と私は日に日に愛を育てていった。
夏休みがやってきて、
私たち二人は毎日一緒に過ごした。
あっちこっち出掛けてデートした。

 高校二年生という多感極まりない年頃。
二人でいくつもの<初めて>を経験した。
数カ月を経て、ごく自然に初めてのSEX。
私たちはこの世の誰よりも愛し逢っていた。
息も出来ないくらいに純粋に真っ直ぐに。



 進級して高校三年生になった頃には
私と筒井君は学校一有名なカップルだったかも。



→第3話『愛と青春の日々』その6へ
《16歳の夏の喪失、割と平均的ですよね♪》
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