二人で月日を一緒に過ごし、
それはそれは想像もつかないくらい深く心から愛しあっていた。
もう子供の恋という感じではなかった。
本当に二人で一緒に歳をとり、
死ぬまで、死んでも、離れないと誓いあった。



17sai








 そして私たちの高校生活が終わりを告げ、
毎日一緒に笑い合った仲間たちが別々の生活を歩む時がやって来た。



 坂口君がその時、
高校最後の思い出にと私との一日限りのデートを申し込んできた。
もちろん筒井君に了承を得た上で。

 本当に大好きだった坂口君。
あの時どちらも選べないと悩んだ末、もしもう一つの選択をしていたら…


 私たちはたった一日だけ、その<タラレバ>を実現し、
フレンドリーなデートで思い出を作った。
そして

「これからもずっと、親友で。」

 と別れた。



 仲良く三人揃って浪人生となった私たち。
三人とも成績は割と良いほうだったけれど、
それぞれにかなり高いレベルを狙った受験をしたので見事に完敗。

 でも三人ともそれで滑り止めの学校に入るような性分ではなかった。
あくまでも目指すところへもう一年、それが当然だと。
私は家庭に色々あって卒業後すぐ家を出て、バイトで生活をしながら宅浪生。
筒井君、坂口君は同じ予備校に通うという三人の新しい生活が始まった。



→第4話『過ちの始まり』その1へ
《次回からは高校を卒業していよいよ大人の一歩・・・》
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