夫のことなんてもう知らない!と別の部屋に籠り出して3日目の夜のこと。


急に喉の痛みが襲ってきました。


ヤバいやつかも…


その日の夜中、悪寒で熟睡出来ず、朝になって熱を測ると37.7℃。


発熱外来に電話をして予約を取り、インフルとコロナの検査をしてもらうと


コロナ陽性


喉の痛みの異常さからただの風邪ではないと覚悟はしてましたが…


とうとう私にもその日が訪れてしまった。


罹患するまでの経緯を先生にお話ししていたので、帰る時に先生に尋ねました。


「夫は既にコロナでしょうかね?」


「そうでしょうね」


風邪ではないと病院にも行かず、微熱があっても(報告義務の体温まで上がらない程度の微熱)マスクして出勤して、私がコロナになる頃にはもう元気そうにしている夫。


花粉症だと信じているから家の中ではくしゃみも咳も構わずしまくってました。


別の部屋に居ても共有部分は避けられませんから、もしもコロナだったら私はうつると確信していました。


私が病院に行く2時間ほど前、夫が私の篭る部屋を開けてこう言いました。


「体調悪いんか?俺は夕方まで出かけるから、しんどいんやったら寝室でちゃんと寝た方が良いよ」


「熱があるから病院に行ってくる」とだけ返事をして、夫が出ていくのを引き止める気にもなりませんでした。


病院に向かう前に夫からのLINEに気付きました。


しんどくてつい怒ってしまったからごめん。と。


私が部屋に篭るほど夫と距離を取っている理由が「夫が怒ったから」と解釈されている気がして反論したかったのですが、熱はあるし、病院に行かなくてはならないし、頭も回らないしで「今この話をしても無駄」と判断して先に病院に行くことにしました。


そして陽性結果が出て家に帰るとすぐに夫に電話をしました。


何度電話しても出ない。

出られないのか、出るつもりがないのか、もうどちらでも良い。

とにかく「貴方もコロナかもしれないんだからウイルス撒き散らさずに帰って来い」と伝えたかったのでLINEしました。


「海ちゃんもコロナかも」


既読になるとすぐに電話がかかってきました。


「一人の方がゆっくりできるやろうと思って外で時間潰してるから、暖かい部屋で休んどいて。晩飯も買って帰る」


「海ちゃんもコロナかもしれへんねんで」


「そんなんわからへんやん」


俺は違う。

俺はコロナにかからない。

現にもう元気やし、コロナやったらこんなに早く回復してない。


夫の中でこう決まっているので何を言っても無駄です。


めんどくさっ!

自分のことに集中〜!


薬を飲む為にすぐに食べられるものを流し込み、寝具を寝室に戻してすぐに寝ることにしました。


いつの間にか夫が帰ってきていることに気付いたのが夕方。

熱を測ると38℃

喉は唾も飲めないほど痛い。

夫がうどんを作ってくれましたが、全て食べ切る体力がありませんでした。


翌日も夫はお休みだったので必要なものを買い出しに行ってくれました。

朧げに夫の顔を見るとマスクをしています。

「もしかして、感染源、俺?…」とか思ってんのかな?

それともこれからうつったらヤバいという方かな?

どっちにしても今更やけどね。


そんなこんなで今日までが自宅療養。

熱も下がり、喉もほぼ治りましたが、まだウイルスの感染力はあるそうなので大人しく過ごしてます。



夫が謝ってきたLINEについて、元気になったら話をしますと返していたのですが、夫からもう一度謝ってきました。

「ただ趣味をしたかっただけやねん」

「仕事が忙しくてなかなか出来ないから」


まだしんどい時にその話をしてきたので、本腰を入れて話すことはせず「私は体調を気遣ってやめておきと言ったんやで、それに怒るのは違うくない?」とだけ伝えました。


夫は「そうやな」と言いながらも「でも全然趣味出来てないし…」と、俺って頑張って仕事してるのに可哀想じゃない?みたいな言い方をするので、話を打ち切りました。



誰しもが自分の思い通りになるわけではない



そう思うのなら、自分にもそれが当てはまる時は受け入れろよ!


そこまでの話をしたかったので、元気になってからにしようと思ってました。

夫から二度も謝ってきて、早く不穏な空気から抜けたい思惑が伝わってきたし、私もなんだかんだと夫を当てにしないとしんどかったので今回は有耶無耶な仲直りとなりました。


それにしても最初の夫の症状は私のコロナの症状とかなり似ていたのですが、本当はどうだったんでしょうね。

もしもコロナだったとしたらあまりに軽症で、夫の体力を認めないわけにはいきません。


でも過信することが必ずしも良いとは限らないので、謙虚でいて欲しいのが私の望みです。