部活を引退しようと思った。

今日、文化祭の打ち上げがあった。酔いが回り、いつもの事なのだが、ネガティブな気持ちになった。

後輩は言った。
「もっと良い意味で堅いクラブなのかと思っていた。」

そりゃ俺だって後輩が満足できるような活動がしたいよ。ミーティング一つにしてもキチンとその日決める事、話す事を計画だててやりたかった。自分が一年目のとき、主務が陽気なタイプで適当さに不満を持ったことがあったからだ。

でも俺にはそんな技術も学科の片手間でできる余裕も実際なかった。

その上、新しい主務も同じように堅くやりたがる人間だった。そのためバランスを取るために楽しくやれるように振舞った。でも元々陽気でもない自分は中途半端になり何も残らないような一年間だった。
それでだ。主務が先日忙しいから休部すると言い出した。俺だって就活で忙しいし余裕なんて無いのに。ふざけるな。一生懸命やって自分を苦しめて何も残らないなんて馬鹿みたいだ。

もう自分の為になることしかしないと決めた。何よりも重要なのは勉強と就活で、部活なんてもう行きたくない。

酔った勢いかもしれないが本音だ。夜が明ければまた、周囲に迷惑かけない選択をするだけだ。


思えばこんな事何回やっているのかという気になる。いつだってそうだ。剣道を辞めた時だって、バイトを辞めた時だって、剣道部時代の友達との付き合いを辞めた時だって。

結局、自分を繋ぎ止めていたのは、人間関係が途切れることが嫌だっただけだった。終わってみれば、こんなにも肩の荷が下りるもんなのだと思った。

いつも真面目だとか、懸命だとかで人は評価してくる。でも、そんなことで求められたところで、俺は何も得てなんかいないじゃないか。

俺が辞めたところで何も変わらない。今までずっとそうだ。
今日ゲーム屋の前で寝転がって駄々をこねてる子を見た。

君もすぐに欲望と財布と葛藤することになるさ。



人間が「友」と呼べるのは自分が見下している人間だけだ。