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蒲生邸事件 (文春文庫)
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おすすめ度■■■□□
読みやすさ■■■□□
2.26事件を舞台にした、タイムスリップ物語。
泊まっていたホテルで火事にあった男の子が、昭和11年に時間を遡ります。
宮部さんは、ミステリで、若い男性を主人公にされることが多いですが、
人の心の成長を描くのが好きなのかな、と思いますね。
もちろん、彼も大きく成長しますが、そのなかで、
怖そうに見えた人が、実はとても心優しい人だったり、
トリッキーな女性の行動の裏には、深い事情があったりと、
人の心の機微に触れていきます。
大きな体験が人を成長させる、といいますが、
自分にそれを咀嚼する力がないと、吸収できるものもできませんよね。
この時代とタイムスリップといえば、恩田陸さんの『ねじの回転』が思い浮かびますが、
やはり、書き手にとって、謎めいていて魅力的な事件なんだろうな、と思います。
昔に思いを馳せたいときに。
umi
